投資ガイド

米国株投資と日本株投資の本質的な違い

先日の記事で、私の投資方針は、米国株はインデックス運用中心、日本株は個別株の局地戦、その理由を「日本の上場企業を平均するとパッとしない低成長の企業になるから」と書きました。

参考に、昨日の日経に、日本株がいまだに割安であることの分析の記事がありました。要約しますと;

(出所)日経 2014/5/24
日本株なお「割安のワナ」 株価純資産倍率1倍割れ 5割強 成長力と企業統治に課題

  • 日経平均は昨年末の6年ぶり高値の後、今は1万4000円台での足踏み。世界の主要市場で今年は日本が最も出遅れ
  • アベノミクス期待が一服、日本株が抱える構造的な課題が浮上
  • PBR1倍割れ銘柄が東証1部で5割強もある。日産自動車や三菱商事、帝人も、メガバンクも。2銘柄に1つが「万年割安株」。PBR1倍割れは、事業を持続するより解散した方がいいという厳しい評価。利益の成長を期待されていない
  • 米主要500社で1倍割れはわずか5%。米市場全体では平均PBRは2倍近い
  • 上場企業の経常利益は2014年3月期に36%の高い伸びとなったが、15年3月期は上方修正の可能性が高いとはいえ、現時点では2%。9~10%増益を見込む欧米企業に見劣り。
  • 焦点の一つは、70兆円規模に積み上がった現預金
  • 企業統治も問われる。銀行をはじめ物言わぬ株主も多く、経営者にも外からの圧力が掛かりにくい
  • PBR1倍割れは米市場ならすぐさま敵対的買収の対象になる。米企業が対象の買収総額は昨年は120兆円で日本の10倍。S&P500構成銘柄は年平均29社入れ替わり、うち6割が買収や合併
  • 中にはPBRが4倍のソフトバンク、3倍の日本電産など市場の評価が高い銘柄もある。

PBRが1以下の企業が東証1部の実に50%に上る本質的な原因は何でしょうか?

日米企業でPERはあまり変わらないですが、PBRは極端に違います。PERとPBRの分子は同じなので、分母の比率、即ち資本効率(ROE)の違いですね。

なんで日本企業は資本効率が悪いのでしょう?

極論すると、「日本人が経営している会社だから」と思います。日本人が企業を経営すると、競争よりも調和を重んじ、機能していない人や機能していない部署をいつまでも残し、何事も集団で決めるために、内部留保を使って果敢に投資したり逆に撤退したり思い切ったコスト削減がすすめられないので、国際競争の中で成長を持続させる企業にすることが難しくなります。

決められない経営なんですよね。

(サラリーマンの方なら、「機能していない人」とか「撤退できない部署」が日本の会社にどれだけ多いかは実感できますよね・・・苦笑)

少数ですが中には「機能している」日本企業もありますね。典型は、社内の無駄を許さず果敢に投資や撤退を敢行する実質的オーナーが経営している場合ですね。ソフトバンクも日本電産もファーストリテイリングも然りです。

法人実効税率が下がるとROEは改善するでしょうけど、資本効率をめぐる日本企業の本質的な課題は変わらないと思います。

以上が、私が日本株についてはインデックス運用をしない最大の理由です。
市場の厚みの問題とか、投資教育の問題とか他にも理由はありますけどね。

なお売られすぎの日本の新興市場は、銘柄を厳選すれば、今は大きなリターンが期待できるタイミングと思っています。NISAを使うなら、売られすぎの個別銘柄を拾う今がチャンスかも。
★日本株に投資するなら、最も役に立つ指標は、マザーズ指数と信用評価損率と思います。