米国株の売買注文をする際、国内の証券会社を利用する場合は日本語なので迷わないと思いますが、米国の証券会社を利用する場合は英語なので最初は少し戸惑うと思います。以下にまとめておきますね。
「Market」オーダー
成行注文を意味します。
「Limit」オーダー
指値注文を意味します。
「Stop」オーダー
逆指値注文を意味します。現在の価格よりも低い価格の売り注文、または現在の価格よりも高い価格の買い注文です。日本株を取引している方はよくご存知の通り、逆指値は損失を確定する(ストップロス)意味でとても大切ですね。米国の市場は、日本の市場と違って「値幅制限(ストップ高・ストップ安)」がありませんので、Stopオーダーはなおさら重要です。
「Time in force」
各注文の有効期限を意味します。種類には、GFD(Good for Day:当日立会終了まで)、GTC(Good Till Cancel:キャンセルするまで無期限に有効)、GTW(Good Till Week:今週いっぱい有効)、GTD(Good Till Date:指定日まで有効)などがあります。
Outiside RTH
証券会社によっては、通常取引時間外の注文「Outiside RTH(Outside Regular Trading Hours)」(通常はNO)をYESにする選択肢があることがあります。
(ご参考:管理人使用のInteractive BrokersのiPhone用アプリ画面)
※その他の注文形式
なお、ご参考に、FX(外国為替証拠金取引)では、指値注文・逆指値注文に加えて、それらを組み合わせた以下のような注文形式がありますので、理解しておくと役に立つと思います。
「IFD(IF Done)」オーダー
一度に二つの注文を出して、最初の注文が約定したら二つめの注文が自動的に発動される注文方法です。たとえば100円の買い注文が約定したら、対応する110円の売り注文が自動で発動するようなケースです。指値でも逆指値でも可能です。
「OCO(One Cancels the Other)」オーダー
一度に二つの注文を出して、一方が約定すると、片方の注文がキャンセルになる注文です。たとえば、100円の買いポジションがあるとき、110円の売り注文(利益確定)と、90円の売り注文(損失確定)を同時に発動するようなケースです。
「IFO(If done OCO)」オーダー
IFDとOCOを組み合わせた注文方法です。
例えば現在の価格が100円のとき、110円になったら買い、買った後にもし120円になったら利益を確定、もし90円になったら損失を確定、という注文を全部まとめて発動するようなケースです。
「トレール」オーダー
相場が有利な方向に動いた場合に、損失確定・利益確定の水準を自動的に相場の方向に追従させてくれる注文方法です。損失の最小化、利益の最大化を図ることができます。たとえば100円の買いポジションがある場合で、トレール幅1円でトレール注文を出します。この場合買った直後には損失確定オーダーは99円に置かれますが、注文を出した後の相場が1銭切り上がるごとに(100.01円、100.02円・・・)、損失確定の水準が自動的に1銭ずつ上がっていく(99.01円、99.02円・・・)ようなケースです。