おはようございます。
昨日はあわただしい相場でしたね。
ジョージア州の上院議員決選投票は、東京市場の時間帯に始まった開票で、民主党優勢→共和党優勢→民主党優勢→共和党優勢と伝わって米株先物と為替が東京市場・欧州市場と乱高下しました。
実質「トリプルブルー」となったことで、米国株市場は結局、ダウ平均は+1.44%、S&P500は+0.57%、ナスダック総合は-0.61%でした。中小型株のラッセル2000が+3.98%と主要指数の中では最も上昇しました。長期金利は1%台へ急上昇しました。
GAFAM等のグロース株が売られ、バリュー株が買われました。特に銀行株は4%~6%と急騰しています。しかしテスラは相変わらず強く9日続伸、+2.84%の上昇でした。ティルレイなど医療用大麻関連が上昇しています。

金利上昇、IT・ハイテク株が売られたのは個人的に予想通りでしたが、ダウやナスダック、特にラッセル2000の急上昇は、まったく読み違いでした。昨日の米国株は、民主党の政策のうち「巨額財政支出」や「IT企業への規制」は材料視しているように見えますが、都合の悪い「増税」は材料視していないように見えます。財務長官がイエレンさんなので、景気対策優先ですぐに増税は無い、ということなのでしょう。
なおニューヨーク証取は、中国の通信大手3社の上場廃止を、いったん撤回した後に再度廃止の発表をしました。3社は香港でも上場しており米国市場での取引規模は小さく影響は限定的とみられていますが、中国側が反発を強めるのは必至です。
為替市場では、東京市場、欧州市場まではドル安、米国市場前半は金利上昇を反映してドル高、最後はドル安気味で終わっています。今後も基本的にはドルの先安観が続くと見られており、ユーロドルは1.22台では押し目買いが旺盛に見えます。ポンドは感染拡大、都市封鎖、年内のマイナス金利導入予測などネガティブな材料が多いですが、悪材料は大方織り込まれているとの見方もあります。
VIX指数は25台で横ばい、金は売られましたが、ビットコイン祭りはまだ続いており37,000近辺まで上昇しています。

「トリプルブルー」となってあらためて、新興国のアセットクラスの投資を研究してみる必要がありますね。
SP500, Nasaq100, Russel2000, EURUSD 1時間足チャート
(クリックで拡大できます。)
GBPUSD, USDCNH(中国元), 金, ビットコイン 1時間足チャート
(クリックで拡大できます。)
【昨日の米国市場】
DJIA: 30,829.40 (+437.8, +1.44%)
S&P500: 3,748.14 (+21.28, +0.57%)
Nasdaq Composite: 12,740.79 (-78.17, -0.61%)
Nasdaq 100: 12,623.35 (-179.02, -1.4%)
Russel 2000: 2,057.92 (+78.81, +3.98%)
Gold Future: 1,924.70 (+16.1)
Oil Future: 50.47 (-0.16)
US10Y: 1.034% (-0.008)
VIX: 25.07 (-0.27)
BTC/USD: 37,071.89 (+252.91)
【本日の主要な経済指標】
09:30 (豪) 貿易収支
22:30 (米) 新規失業保険申請件数
24:00 (米) ISM非製造業景況指数
【本日の主要な決算発表】
Micron Technology Inc (MU)
Walgreens Boots Alliance Inc (WBA)