おはようございます。

今週は、IT・ハイテク銘柄をはじめ主要企業の決算発表がピークを迎えます。
昨日の米株市場は、終わってみればSPやナスダックはプラス引けですが、序盤は主要指数全てが大きな下落から始まりました。
リスクオフ・利益確定売りが続く可能性が、次第に高まっている印象を受けます。
きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続落、ダウ平均は-0.12%、S&P500は+0.36%、ナスダック総合は+0.69%でした。米国10年債利回りは、1.041%に小幅下落しています。
主要指数はすべて、序盤はリスクオフで、寄り付きから急落で始まり、その後に下げ渋る展開となりました。市場からは、米株市場の小さなバブルの指摘が出てきています。テスラのような高成長の株式の高すぎるバリュエーションや、今年になっても勢いが止まらないSPAC(特別買収目的会社)は、米株市場の行き過ぎの兆候の1つだという意見が出てきています。

空売り勢が売っては踏み上げられ、売っては踏み上げられ、まるでチキンレースの状況では、その後に大きな弱気相場が来るかもしれません。しかし今はとにかく「空売りは危険」という感じですね。
新政権の1.9兆ドル規模の追加経済対策への期待は根強いものの、議会の一部からは反対の意見も多く聞かれ、また成立の可否が不透明なほか、減額や成立自体の遅れなどの可能性も浮上しているようです。また、ワクチン普及への不安も出始めており、米感染研のファウチ所長が「1回目と2回目の間隔を広げて、より多くの人に接種する計画はリスクが生じる懸念がある」と述べたことが不安視されています。
モデルナが上昇。同社のワクチンが実験段階で変異種に対する予防効果が示されたことが報道されました。
今週はマイクロソフトやアップル、テスラ、フェイスブックといった大手IT・ハイテク企業の決算が控えています。
(本日火曜日)マイクロソフト
(明日水曜日)アップル、テスラ、フェイスブック
為替市場は、リスクオフのドル高・円高の展開が続いており、ユーロドルは売り優勢、一時1.21台前半まで下落しています。VIX指数は23台まで上昇、ビットコインは32,000ドル台で推移しています。

為替市場では、株式市場よりもっと明瞭に、リスクオフが続く相場展開になってきました。
SP500, Nasaq100, Russel2000, EURUSD 1時間足チャート
(クリックで拡大できます。)
GBPUSD, USDCNH(中国元), 金, ビットコイン 1時間足チャート
(クリックで拡大できます。)
【昨日の米国市場】
DJIA: 30,960.00 (-36.98, -0.12%)
S&P500: 3,855.36 (+13.89, +0.36%)
Nasdaq Composite: 13,635.99 (+92.93, +0.69%)
Nasdaq 100: 13,483.29 (+116.89, +0.87%)
Russel 2000: 2,163.27 (-5.49, -0.25%)
Gold Future: 1,853.30 (-1.9)
Oil Future: 52.89 (+0.12)
US10Y: 1.041% (+0.001)
VIX: 23.19 (+1.28)
BTC/USD: 32,575.75 (+335.75)
【本日の主要な経済指標】
24:00 (米) 消費者信頼感指数
※明日はFOMCがあります。
【今週の主要な決算発表】
(火)Microsoft, Starbucks, Verizon, GE, and 3M
(水)Apple, Tesla, and Facebook
(金)Chevron, Caterpillar, and SAP