ビットコインETFに関連するSECの動向
ビットコインや仮想通貨に関連して、ここのところ、SECの動きが立て続けに報道されていますね。
ビットコインETFの審査機関を延長
SECは、2021年10月8日、ビットコイン先物に連動した4つのETF(GlobalX、WidsomTree、Kryptoin、Valkyrie)の審査期間を、それぞれ45日~60日間延長する、と発表しました。
仮想通貨関連株の3つのETFを承認
また、SECは、仮想通貨関連株に投資する以下3つのETFを承認しました。(仮想通貨に直接投資するものではありません。)
Volt Crypto Industry Revolution and Tech ETF(ティッカー:BTCR)
このETFは、ビットコイン保有企業や、暗号資産マイニングやマイニング機器製造で利益を上げている企業に投資するETFです。
Invesco Alerian Galaxy Crypto Economy ETF(ティッカー:SATO)
Invesco Alerian Galaxy Blockchain Users and Decentralized Commerce ETF(ティッカー:BLKC)
ニュースリリース
Invesco Launches Digital Assets and Blockchain Thematic Equity ETFs in the U.S.
米大手資産管理会社インベスコのこの両ETFは、インベスコと、仮想通貨投資企業Galaxy Digital、および指数プロバイダーAlerianが提携して提供されるもので、SATOはブロックチェーン企業とマイニング企業がポートフォリオに組まれており、BLKCはブロックチェーンのリサーチおよび開発に関わる企業がポートフォリオに組まれています。両ETFはともにポートフォリオの15%をビットコイン投資信託GBTCで運用する予定です。
ビットコインETFがいよいよ承認されるか?(二度あることは・・・)
上記のSECの動きに対して、市場では、ビットコインETFの承認が、いよいよ今月末までに実現する可能性があると予測する向きがあります。またSECのゲンスラー委員長は、ヴァルキリーやブロックファイが申請している先物ベースのビットコインETFに反対していないことを表明しています。
ということで、ここからがこの記事の本題です。
まずビットコインの長期チャートをご覧ください。足元で強い動きを見せているビットコインは、過去に2つ、大きな天井を付けたタイミングがあります。
一つ目は、左側の赤い垂直線のところ、2017年12月18日で、シカゴ・マーカンタイル取引所にビットコイン先物が上場した日です。
二つ目は、右側の赤い垂直線のところ、今年2021年4月14日で、大手仮想通貨取引所のコインベースがナスダックに上場した日です。
これら2つのド天井が意味しているのは、ビットコイン相場では、大きなイベントの際に「Sell the Fact」の動きが顕著にみられるということです。
さて今回、初のビットコインETF上場が承認された場合、マーケットはどのように反応するでしょうか?