ブルーオリジン、初の商業飛行を実施
ジェフ・ベゾス氏ら4人が乗り込んだ、宇宙開発ベンチャーのブルーオリジンの初の商業飛行が実施されましたね。同社のWebなどでリアルタイム中継されたので、多くの方がご覧になったと思います。
私もBloombergの生中継を見ていました。思っていたよりもとてもスムーズな飛行で、民間人の宇宙旅行時代が間近になっていることを実感しました。
両社の飛行形式が全く違うところが興味深いですね(ヴァージン・ギャラクティックが水平離陸・水平着陸であるのに対して、ブルーオリジンの宇宙飛行はブースターによる垂直打ち上げ、パラシュートによる帰還のスタイルです)。以下のサイトでは、ブルーオリジンとバージン・ギャラクティックの飛行形式の違いがわかりやすく解説されています。
ついに宇宙旅行の扉が開く!
ヴァージン VS ブルーオリジン 徹底比較
(出所:三菱電機)
ブルーオリジンの飛行は全行程11分
発射約2分後 3Gの重力加速度を受ける
発射約3分後 カプセルを切り離して無重力状態に。シートベルトを外せる
発射約4分後 最高高度(高度100km以上)に到達
発射約6分後 下降を始める。大気圏突入に備えてシートベルトを締める
発射約9分後 3つのパラシュートが開き、ゆっくり降下
発射11分後 着陸
バージン・ギャラクティックの株価
一方、バージン・ギャラクティックの株価は、先日の試験飛行以降は軟調に推移していますが、年初来ではまだプラス38%です。
(クリックで拡大できます。)
ヴァージンギャラクティックのフライトは約250,000ドルで、現在約600人の予約があると報道されています。
バロンズでは、すでにこの先2、3年の需要を満たしていると見ており、2022年には約200回の商用便のフライトが発生すると見込んでいます。
各種の衛星関連事業を手掛ける顧客に対して、ロケットを打ち上げるイーロンマスク氏の「スペースX」は、740億ドルと評価されています。