決算発表の見方特集:目次
(1)決算発表で見かける「オーガニックな成長:Organic Growth」とは何か?
(2)米国企業の決算で見かける「月末日でない決算日」はなぜか?ポイントは「4-4-5」・「4-5-4」
(3)米国企業の決算で見かける「Non-GAAP」とは何か?経営陣と同様に経営成績を分析評価してみよう
(4)米国企業の決算で見かける「CAGR」(年平均成長率)とは何か?【計算機付き】
(5)決算発表でみかける「セーフハーバー条項(”Safe Harbor” Statement)」とは何か?
(6)SaaS企業の決算で見かける「ARR(Annual Recurring Revenue)」「RPO(Remaining Performance Obligation)」とは何か?
(7)月次業績(月次売上高等)を任意開示している米国株銘柄
(1)決算発表で見かける「オーガニックな成長:Organic Growth」とは何か?
(2)米国企業の決算で見かける「月末日でない決算日」はなぜか?ポイントは「4-4-5」・「4-5-4」
(3)米国企業の決算で見かける「Non-GAAP」とは何か?経営陣と同様に経営成績を分析評価してみよう
(4)米国企業の決算で見かける「CAGR」(年平均成長率)とは何か?【計算機付き】
(5)決算発表でみかける「セーフハーバー条項(”Safe Harbor” Statement)」とは何か?
(6)SaaS企業の決算で見かける「ARR(Annual Recurring Revenue)」「RPO(Remaining Performance Obligation)」とは何か?
(7)月次業績(月次売上高等)を任意開示している米国株銘柄
この記事は、米国株「決算発表の見方」特集の一環で書いています。
「CAGR」とは?
決算発表で、「5年後の目標収益はXXXドルで、CAGRはXXパーセント」といった表現をみかけることがあると思います。
このCAGRとは、Compound Annual Growth Rateの略で、「年平均成長率」のことをいいます。平均と言っても、「増加の幅」が同じではなく、「増加の率」が同じ成長のことなので注意が必要です。
左側のチャートは、収益が毎年同じ額だけ増加(対前期比の成長率は次第に低下)しているのに対して、右側のチャートは、収益の対前期比の増加率が同じです。
CAGR(年平均成長率)は、上の右側のチャートのように、収益の対前期比の増加率が同じになる「成長率」のことを言います。
この成長率をcとすると、
2年目の収益 = 1年目の収益 x (1+c)
3年目の収益 = 1年目の収益 x (1+c) x (1+c)
4年目の収益 = 1年目の収益 x (1+c) x (1+c) x (1+c)
5年目の収益 = 1年目の収益 x (1+c) x (1+c) x (1+c) x (1+c)
複利計算と同じですね。
期間をnにして、1行にすると;
1年目の収益 x (1+c)(n-1)=n年目の収益
これを移項すると、CAGRは;
c =(n年目の収益÷1年目の収益)^ {1÷(n-1)}-1
で計算することができます。(^はべき乗です。)
エクセルではこの計算式でOKですが、普通の電卓では、べき乗ができないですね。
CAGR(年平均成長率)計算機「ケイガー君」
ということで、エクセルも面倒ですので、米国株.comオリジナルのCAGR(年平均成長率)計算機をつくりました。
ぜひご利用いただければと思います。(数値は半角で入力してください。)