はじめに
この記事では、カバードコール戦略を使ったETFの比較をしてみたいと思います。
中でも特に、「JEPI」という比較的新しいETFにスポットをあててみたいと思います。
QYLD・XYLD・RYLD・JEPIの比較
以下の表は、カバードコール戦略を使った4つのETF(QYLD・XYLD・RYLD・JEPI)を比較したものです。(以下4つのETFは、すべて日本の大手ネット証券で購入できます。)
QYLD・XYLD・RYLD・JEPIの比較
QYLD | XYLD | RYLD | JEPI | |
正式名称 | Nasdaq 100 Covered Call ETF | S&P 500 Covered Call ETF | Russell 2000 Covered Call ETF | JPMorgan Equity Premium Income ETF |
運用会社 | Global X | Global X | Global X | JPMorgan |
純資産 | 6.22Bil | 1.93Bil | 1.34Bil | 12.56Bil |
開始日 | 2013-12-11 | 2013-06-21 | 2019-04-17 | 2020-05-20 |
経費率 | 0.6% | 0.6% | 0.6% | 0.35% |
運用方針 | ナスダック100指数に対するカバードコール戦略 | S&P500指数に対するカバードコール戦略 | ラッセル2000指数に対するカバードコール戦略 | ELNを用いたS&P500指数に対するカバードコール戦略と、主にS&P500銘柄によるアクティブ運用を併用することで、キャピタル・ゲインとインカム・ゲインの両方、S&P500よりも低ボラティティを追求 |
分配の頻度 | 毎月 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
分配の上限 | オプションプレミアムの50%、またはNAVの1%のいずれか低い方 | 同左 | 同左 | |
分配金利回り | 11/03/22 12-Month Trailing Yield 17.20% | 11/03/22 12-Month Trailing Yield 14.23% | 11/03/22 12-Month Trailing Yield 14.60% | 10/31/22 12-Month Trailing Yield 9.99% |
トータルリターン | 09/30/22 NAV Year-to-Date -22.80% | 09/30/22 NAV Year-to-Date -17.47% | 09/30/22 NAV Year-to-Dat -17.3% | 11/04/22 NAV Year-to-Date -6.48% |
※なお、上表のGlobalXの3つのETF以外に、GlobalXでは派生的なカバードコール関連のETFが多くあります。詳しくはGlobalXのサイトでご覧いただければと思います。
次にQYLD・XYLD・RYLD・JEPIの価格推移の相対比較をみてみましょう。
特に青いライン(JEPI)に注目してみてください。
QYLD・XYLD・RYLD・JEPIの価格推移相対比較(2021年年初~)
QYLD・XYLD・RYLD・JEPIの価格推移相対比較(2022年年初~)
JEPIの投資戦略
上の表で記載した通り、JEPIは、Global Xの3つのETF(QYLD・XYLD・RYLD)とは異なる投資戦略を有しています。
JEPIの投資戦略について、以下にJEPIの目論見書から要約を紹介したいと思います。
(1) S&P500に含まれる株式を中心にアクティブ運用される株式ポートフォリオ
(2) S&P500指数のコールオプションの売り手となる「ELN:Equity Link Note」
JEPIは、S&P500指数よりも低いボラティリティと、当指数のリターンの大部分を獲得するパフォーマンスを獲得するように設計されており、また、通常の状況下では比較的安定した水準で毎月の分配を目指します。通常の状況下では、資産の少なくとも 80%を株式に投資します。S&P500指数に含まれる銘柄に投資しますが、当指数外の銘柄にも投資する場合があります。
JEPIは、S&P500指数よりも低いボラティリティレベルを目指します。成功した場合、当ファンドのポートフォリオは、市場サイクル (通常は 3~5 年の期間) にわたって当指数よりも変動が少なくなります。
インカムゲインを生み出すために、JEPIは純資産の最大20%を「ELN:Equity Link Note」に投資します。このELNは、銀行、ブローカー ディーラー、またはその関連会社を含む相手方によって発行され、「S&P500指数の経済的特徴とコールオプションを1つの証券で組み合わせるように特別に設計されたデリバティブ商品」であり、取引所では取引されません。ELNの基礎となるコールオプションは、S&P500指数または当指数に連動するETFに基づいています。
このELN は、カバードコール戦略を使用するように構成されており、コールオプションのショートポジションが組み込まれています。JEPIは、発行相手からELNを購入すると、ELN 内のコールオプションのショートポジションによるプレミアムを受け取る権利があります。したがってELN は、このプレミアムに基づいて、JEPIに定期的なキャッシュフローを提供し、JEPIのリターンの重要な基礎となります。
ELN内でコールオプションの売り手となる場合、プレミアムを受け取りますが、基礎となるS&P500指数またはETFの市場価値の増加から利益を得る機会は、権利行使価格 (および受け取ったプレミアム) までに制限されます。原資産の潜在的な最大利益は、オプションを売り手となった時点での原資産の行使価格と購入価格の差額に、受け取ったプレミアムを加えたものに等しくなります。 ELNへの投資は、ELNからの収入がファンドの株式ポートフォリオによって生じる潜在的な損失を減少させ、ファンドのボラティリティも低下させる可能性があります。 ELNは定期的に更新され、市場の状況と機会をより有効に活用し、比較的安定したリターンを提供することに役立てられます。
JEPIの株式ポートフォリオでは、調査、評価、銘柄選択を組み合わせた3段階のプロセスを採用し、調査結果により、企業の相対的価値と考えられるものに従って企業をランク付けします。株価の現在の市場価格と比較して、企業の推定価値が高ければ高いほど、その企業は過小評価されます。評価ランキングは、調査結果を定量化するさまざまなモデルの活用によって作成されます。ランク付けされた後、S&P500指数よりも低いボラティリティレベルのポートフォリオを作成します。投資プロセスの一環として、環境、社会、ガバナンス (ESG) 要因の影響を評価します。
JEPIは結局どんなETFなのか?
- JEPIは、S&P500指数のカバードコール戦略によって、受取プレミアムが分配金の基になるという意味で、XYLDと似ています。
- しかし、単純なカバードコール戦略を取るQYLD・XYLD・RYLDとは異なり、主にS&P500指数の構成銘柄から、ボラティリティが低くかつキャピタルゲインを狙える銘柄を抽出するアクティブ運用を併用することで、キャピタル・ゲインとインカム・ゲインの両方を追求する点が大きく異なります。(なお下にJEPIの全保有銘柄を掲載していますので、ご覧になってみてください)
- 2020年5月に開始されたばかりですが、純資産はすでに2013年開始のQYLDの約2倍となっています。
- 2020年5月に開始されたばかりで、パフォーマンスを評価するにはもう少し時間の経過が必要と考えられます。分配金の利回りは、QYLD・XYLD・RYLDより小さいですが、トータルリターンは最も大きくなっています。また、上の比較チャートを見てわかる通り、(ファンドの設計方針通り)ボラティリティが最も小さことがわかります。
- アクティブ運用ですので、運用者の裁量によってパフォーマンスは変動します。また全体の20%以下を占めるELNのレバレッジなどは不透明のため、この点でもJEPIの評価にはもう少し時間の経過が必要と考えられます。
- JEPIはS&P500指数のカバードコール戦略ですが、(QYLDと同様に)ナスダック100指数のカバードコール戦略であるETF「JEPQ」が2022年5月にスタートしています。
JEPIの全保有銘柄(2022年11月4日時点)
下表の中で、「SPX_」と付くものは、上述のELN(Equity Link Note)です。
Ticker | Security Description | Weight |
---|---|---|
JPMORGAN US GOVT MMKT FUN | 1.98% | |
BMY | BRISTOL-MYERS SQUIBB CO | 1.64% |
XOM | EXXON MOBIL CORP COMMON | 1.63% |
PGR | PROGRESSIVE CORP/THE | 1.6% |
UNH | UNITEDHEALTH GROUP INC | 1.6% |
HSY | HERSHEY CO/THE COMMON | 1.56% |
ABBV | ABBVIE INC COMMON STOCK | 1.54% |
PEP | PEPSICO INC COMMON STOCK | 1.49% |
HON | HONEYWELL INTERNATIONAL | 1.46% |
LLY | ELI LILLY & CO COMMON | 1.45% |
KO | COCA-COLA CO/THE COMMON | 1.45% |
TRV | TRAVELERS COS INC/THE | 1.44% |
MA | MASTERCARD INC COMMON | 1.33% |
LIN | LINDE PLC COMMON STOCK | 1.3% |
V | VISA INC COMMON STOCK | 1.28% |
TXN | TEXAS INSTRUMENTS INC | 1.28% |
NSC | NORFOLK SOUTHERN CORP | 1.28% |
USB | US BANCORP COMMON STOCK | 1.26% |
TT | TRANE TECHNOLOGIES PLC | 1.26% |
ETN | EATON CORP PLC COMMON | 1.26% |
PG | PROCTER & GAMBLE CO/THE | 1.25% |
UNP | UNION PACIFIC CORP | 1.24% |
UPS | UNITED PARCEL SERVICE | 1.21% |
NEE | NEXTERA ENERGY INC | 1.21% |
ACN | ACCENTURE PLC COMMON | 1.2% |
SPX_23 | 1.2% | |
SPX_24 | 1.19% | |
SPX_22 | 1.19% | |
SPX_25 | 1.19% | |
SPX_26 | 1.18% | |
ODFL | OLD DOMINION FREIGHT | 1.18% |
CMCSA | COMCAST CORP COMMON | 1.18% |
SPX_27 | 1.17% | |
LOW | LOWE'S COS INC COMMON | 1.16% |
MSFT | MICROSOFT CORP COMMON | 1.16% |
JKHY | JACK HENRY & ASSOCIATES | 1.16% |
MRK | MERCK & CO INC COMMON | 1.14% |
TMO | THERMO FISHER SCIENTIFIC | 1.07% |
REGN | REGENERON | 1.06% |
SPX_21 | 1.03% | |
CL | COLGATE-PALMOLIVE CO | 1.03% |
GOOGL | ALPHABET INC COMMON | 1.03% |
APD | AIR PRODUCTS AND | 1.03% |
SPX_20 | 1.02% | |
KMB | KIMBERLY-CLARK CORP | 1.02% |
BRK.B | BERKSHIRE HATHAWAY INC | 0.97% |
DOV | DOVER CORP COMMON STOCK | 0.94% |
SPX_19 | 0.91% | |
SPX_15 | 0.91% | |
SPX_14 | 0.9% | |
ADP | AUTOMATIC DATA | 0.9% |
SPX_13 | 0.9% | |
SPX_18 | 0.9% | |
VRTX | VERTEX PHARMACEUTICALS | 0.89% |
AON | AON PLC COMMON STOCK USD | 0.89% |
JNJ | JOHNSON & COMMON | 0.89% |
CVX | CHEVRON CORP COMMON | 0.88% |
SPX_16 | 0.87% | |
SPX_17 | 0.87% | |
MDLZ | MONDELEZ INTERNATIONAL | 0.87% |
WEC | WEC ENERGY GROUP INC | 0.86% |
MCD | MCDONALD'S CORP COMMON | 0.85% |
AEE | AMEREN CORP COMMON STOCK | 0.83% |
CME | CME GROUP INC COMMON | 0.83% |
ORLY | O'REILLY AUTOMOTIVE INC | 0.81% |
AJG | ARTHUR J GALLAGHER & CO | 0.8% |
GD | GENERAL DYNAMICS CORP | 0.79% |
ICE | INTERCONTINENTAL | 0.79% |
AXP | AMERICAN EXPRESS CO | 0.78% |
YUM | YUM BRANDS INC COMMON | 0.75% |
XEL | XCEL ENERGY INC COMMON | 0.73% |
SRE | SEMPRA ENERGY COMMON | 0.72% |
SPGI | S&P GLOBAL INC COMMON | 0.71% |
WMT | WALMART INC COMMON STOCK | 0.68% |
DE | DEERE & CO COMMON STOCK | 0.65% |
PLD | PROLOGIS INC REIT USD | 0.65% |
KEYS | KEYSIGHT TECHNOLOGIES | 0.64% |
ELV | ELEVANCE HEALTH INC | 0.63% |
VZ | VERIZON COMMUNICATIONS | 0.59% |
AMZN | AMAZON.COM INC COMMON | 0.57% |
DTE | DTE ENERGY CO COMMON | 0.56% |
LNT | ALLIANT ENERGY CORP | 0.53% |
INTU | INTUIT INC COMMON STOCK | 0.53% |
STZ | CONSTELLATION BRANDS INC | 0.53% |
PSA | PUBLIC STORAGE REIT USD | 0.51% |
COST | COSTCO WHOLESALE CORP | 0.5% |
PM | PHILIP MORRIS | 0.48% |
AZO | AUTOZONE INC COMMON | 0.45% |
SBAC | SBA COMMUNICATIONS CORP | 0.45% |
ADI | ANALOG DEVICES INC | 0.43% |
PPG | PPG INDUSTRIES INC | 0.43% |
TMUS | T-MOBILE US INC COMMON | 0.42% |
CMS | CMS ENERGY CORP COMMON | 0.41% |
MO | ALTRIA GROUP INC COMMON | 0.41% |
SUI | SUN COMMUNITIES INC REIT | 0.4% |
EXC | EXELON CORP COMMON STOCK | 0.39% |
TRP | TC ENERGY CORP COMMON | 0.39% |
RTX | RAYTHEON TECHNOLOGIES | 0.37% |
BAH | BOOZ ALLEN HAMILTON | 0.35% |
CHTR | CHARTER COMMUNICATIONS | 0.35% |
EVRG | EVERGY INC COMMON STOCK | 0.34% |
AVY | AVERY DENNISON CORP | 0.34% |
DUK | DUKE ENERGY CORP COMMON | 0.33% |
OTIS | OTIS WORLDWIDE CORP | 0.32% |
ED | CONSOLIDATED EDISON INC | 0.31% |
TXT | TEXTRON INC COMMON STOCK | 0.31% |
FLT | FLEETCOR TECHNOLOGIES | 0.29% |
CNC | CENTENE CORP COMMON | 0.28% |
KDP | KEURIG DR PEPPER INC | 0.28% |
BSX | BOSTON SCIENTIFIC CORP | 0.28% |
CPT | CAMDEN PROPERTY TRUST | 0.28% |
NKE | NIKE INC COMMON STOCK | 0.26% |
D | DOMINION ENERGY INC | 0.24% |
MAA | MID-AMERICA APARTMENT | 0.22% |
ADM | ARCHER-DANIELS-MIDLAND | 0.2% |
ECL | ECOLAB INC COMMON STOCK | 0.17% |
LDOS | LEIDOS HOLDINGS INC | 0.15% |
AAPL | APPLE INC COMMON STOCK | 0.15% |
PEG | PUBLIC SERVICE | 0.15% |
ADBE | ADOBE INC COMMON STOCK | 0.13% |
EA | ELECTRONIC ARTS INC | 0.12% |
FE | FIRSTENERGY CORP COMMON | 0.12% |
DPZ | DOMINO'S PIZZA INC | 0.09% |
NOC | NORTHROP GRUMMAN CORP | 0.08% |
ESZ2 Index | S&P500 EMINI 12/16/2022 | 0.01% |
SPX_12 | 0.0% | |
CASH OR CASH COLLATERAL | -0.06% |
まとめ(カバードコール戦略の対象としては、何が適しているのか?)
「カバードコール戦略」とは結局何なのか、あらためて考えてみましょう。
カバードコール戦略は、「株価上昇時の利益を放棄する代わりに、株価下落時の損失が少なくなる。」というものですね。
今回の記事で紹介したETFの中で、特にQYLD・XYLD・RYLDは、カバードコール戦略に特化しています。
では、そもそもカバードコール戦略の対象としてしては、何が適しているのでしょうか?
カバードコール戦略では、犠牲(機会損失)になるキャピタルゲインが少なく、一方で実現損失になるキャピタルロスも小さく、ボラティリティも小さく、比較的レンジで推移するような常に割高のクオリティ株が比較的適しているように思います(高配当ならなお良し)。
たとえばQYLDは、ボラティリティが大きいナスダック100指数のオプションを対象としており、オプションプレミアムが高く、結果的に最も分配金利回りが大きいために注目度が最も高いですが、ハイテク株相場の大幅下落によって、今年のトータルリターンは、QYLD・XYLD・RYLD・JEPIの中でもっとも悪くなっています。今年の相場でいえば、機会損失になるキャピタルゲインはそもそもありませんが、実現損失であるキャピタルロスの「やられ」が大きいので、カバードコール戦略には(少なくとも今年の相場では)あまり適していないように見えます。(レバナスと比べれば、はるかにまともなETFであると思いますが。)
ボラティリティが大きいと、受け取るオプションプレミアムが大きくなります。一方でボラティリティが大きいとキャピタルロスも大きくなる可能性があります。
カバードコール戦略にとって、ボラティリティが大きいことは「両刃の剣」ですね。
加えて、QYLD・XYLD・RYLDは、「オプションプレミアムの50%、またはNAVの1%のいずれか低い方」という分配金の上限ルール(12月は除く)によって、分配金が下図のようにずっとおさえられていることもポイントであると思います。(分配されなかったプレミアムは、再投資に回されます。)
データ元:Global X Covered Call Report: August 2022
また、QYLD・XYLD・RYLDの経費率の大きさも気になります。この3つの経費率は0.6%で、一方JEPIは0.35%です。
結局、カバードコール戦略においても、大局的な相場感が最も重要であると思います。これから2023年に入り米国の金利が頭打ちになって、もしハイテク株が大きく反発するような相場となれば、QYLDよりも、ナスダック100に単純に連動するQQQの方が大きくアウトパフォームする可能性があると思います。逆に、インフレが長期化して米国株市場の低迷が来年以降も続くようであれば、カバードコール戦略のETFはさらに注目されると思います。
一方JEPIは、インカムゲインを狙うカバードコール戦略と、3~5年の市場サイクルを想定したキャピタルゲインと低ボラティリティを狙う戦略を組み合わせたもので、より長期保有に適したスマートな投資となる可能性があると考えます。
また個別株や、JEPIやSCHDなどのETFに個別にカバードコールを付けて、(手間はかかりますが)個別運用する戦略も検討の余地が大いにあると思います。
ご参考に、JEPI(2022年11月4日時点)とSCHD(2022年10月29日時点)の両方に含まれる銘柄は、
MRK、PEP、KO、TXN、VZ、ADP、MO、USB、KMB
の9銘柄です。
カバードコール戦略は奥が深いですね。
ちなみに、(カバードコール戦略である)JEPIに、個別にカバードコールを付けて運用するのは、たいへん興味深いテーマであると思います。今後も研究を続けたいと思います。
以上ご参考になれば幸いです。