今年最大のIPOの一つとされる「ディディ」(滴滴出行:ティッカーDIDI)が、いよいよ本日2021年6月30日、NYSEに上場しますね。
【SECファイリング】
SEC.gov | Request Rate Threshold Exceeded
ディディの目論見書は、上記SECファイリングのサイトでアクセスすることができます。
直近の業績は、以下の通りです。
まずは売上高と営業利益に注目してみてください。(赤いマーカー部分です。)
アナリスト予想では、2022年、早ければ今年中にも営業利益黒字化の可能性がある、と見られているようです。
世界15カ国で展開中とありますが、現在は殆どが中国国内におけるモビリティサービスの売上です。
2012年設立の同社の歴史で最大のポイントは、2016年にUberの中国事業を買収したことです。ディディとUberの両社は、長らく損失を出している両社のビジネスが利益を出す会社になるために買収合意に到達しました。
現在、ディディは中国のライドシェアリング市場で80%以上のシェアを占めており、中国の都市人口と可処分所得の継続的拡大、都市部の人口密度の高さや自動車の普及率の低さなど、成長可能性はきわめて高いと見られています。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、直近の同社のバリュエーションを約700億ドルと評価しています。
- 2012年創業
- 本社は北京
- 従業員は1万5914人(昨年末時点:うち44.7%は研究開発要員)
- 創業者チェン・ウェイ氏は、IPO前で同社株式の7%を所有(15.4%の議決権)
- ソフトバンク・ビジョン・ファンド(21.5%)、Uber(12.8%)、テンセント(6.8%)
(以下は2021年3月末時点)
- 中国を含む世界15カ国、4000以上の都市で事業展開(ブラジル、メキシコ、オーストラリア、日本など)
- 年間アクティブユーザー:世界で4億9300万人
- 年間アクティブドライバー:1500万人
- 四大コア戦略:ライドシェアプラットフォーム、自動車関連サービス(給油・充電、メンテナンス、レンタカーなど)、電気自動車(EV)、自動運転(ロボタクシーレベル:4)
- 三大事業:国内モビリティ事業(オンライン配車、タクシー、運転代行、乗り合いタクシーなど)、グローバル事業、その他の事業(シェアサイクル、自動運転、金融サービスなど)
これまでの資金調達の歴史から何から、まさに桁外れの巨人。
アクティブユーザーが「億単位」というのもすごいですね。
CNBCのジム・クレーマー氏「Get as many Didi shares as you can」