シンガポールのライドシェア・配車アプリ「Grab(グラブ)」が、史上最大のSPAC合併によって米国上場の予定、と英FT誌が報道しています。
Singapore’s Grab set to list in New York in biggest SPAC merger (Financial Times, 2021-04-07)
同社の配車アプリは、マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナム・インドネシア・ミャンマー・カンボジアなど東南アジア各国で圧倒的なシェアを誇り、「東南アジア版Uber」とよばれています。
グラブの上場は、Altimeter Capitalの2つのSPAC(特別目的買収会社)の1つであるAltimeter Growth Corp. (AGC)との合併によって今週中に予定、と報道されています。評価額は約350億米ドルとされており、事業会社とSPACとの最大の合併となると見られています。
なお、ソフトバンクビジョンファンドは、グラブの約20%の株式を取得しています。
ソフトバンクグループは、2020年12月のドアダッシュ(DASH)のIPO、今年2021年3月の韓国EC大手クーパン(CPNG)のIPOと順調で、またWeWorkも経営再建後にSPAC合併が計画されています。