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ランキングと個別銘柄チャートの最終更新日は、2022年12月25日です。
コラム

米国株でも「トレンド」の定義や「トレンドの開始・終了をどう判断するか」(ダウ理論)はとても重要

はじめに

部分的なSWIFT排除となりましたね。制裁は出すタイミングが重要なんでしょうね。
明日の週明け、原油や株は当然動くでしょうが、最も注目されるのは通貨ルーブルでしょうか。

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米国株でも「トレンド」の定義や「トレンドがどの時点で開始・終了と判断するか」はとても重要

さて、本日は「トレンド」についての記事にしたいと思います。

先週の後半、米国株が反発すると、やれ「買い場到来」とか、やれ「レバナス買い(←懲りてない)」とか書いている方が増えたように思いました。

ここで大切なのは、「現在は、(短期トレーダーだけでなく長期投資家からみても)いったん下落トレンド入りしており、まだその下落トレンドは終わっていない。下落トレンドが終わるまでは、反発しても戻り売りが優勢となりやすい。」という状況の理解です。
相場の先はだれにもわかりませんので、たとえばいきなりリスクオン全開で、パッシブファンドの資金が入ってすぐに高値更新するかもしれませんが、その可能性が現時点では高くない、ということの理解が大切だと思います。

ここで「トレンド」の定義の理解や、「トレンドがどの時点で開始・終了と判断するか」は、短期トレードだけでなく、長期投資でも常識として知っておいた方が良いと思いますので、紹介したいと思います。

以下のトレンドの概念は、短期トレードでは常識の「ダウ理論※」に基づくものです。たとえばFXトレードでは常識で、これを知っていると勝てるというものではなく、これを知っておかないと土俵に上がれないというものです。

先日、金融リテラシーの記事の中で、長期投資だけでなく短期トレードのスキルも金融リテラシーとして重要と書きましたが、以下のダウ理論の理解は、短期トレードの金融リテラシーの典型例です。長期投資家もぜひおさえていただくと良いと思います。

下のチャートは、S&P500CFDの4時間足チャートの、先週の金曜引け時点です。(クリックで拡大できます。)

直近の重要なポイントに、AからGまでの記号を付けていますので、ご注目ください。

  • Aは、最高値(B)の基点となった安値です。
  • Bは、最高値です。
  • Cは、Aを下回った地点です。
  • Dは、最高値(B)の次の安値です。
  • Eは、直近の最安値(G)の基点になった高値です。
  • Fは、Dを下回った地点です。
  • Gは、直近の最安値です。

ここで重要なポイントは、CとEとFの3点です。

【足元の米国株チャートの見方】
Cは、「上昇トレンドが終わった地点」です。
Fは、「下落トレンドが始まった地点」です。
現在はまだ下落トレンド中で、今後下落トレンドが終わるためには、Eを上回ることが必要です。

ダウ理論では、上昇トレンドの定義は「連続する高値と安値が、それより前の高値・安値より切り上がっている状態」をいい、下落トレンドはその逆に「連続する高値と安値が、それより前の高値・安値より切り下がっている状態」をいいます。文章ではわかりづらいので、以下に順に図解していきます。

上昇トレンド

以下の図では、連続する高値と安値が、ともに以前の高値・安値より切り上がっている状態なので、上昇トレンドの状態です。最高値の基点になった安値Aを、押し安値と呼びます。

上昇トレンドの終了

A(押し安値)を下回ったC地点で、上昇トレンドは終わります。(まだ下落トレンドではありません。)

下落トレンドのスタート

F点、つまり連続する高値と安値が、それより前の高値・安値より切り下がっている状態になった地点が、下落トレンドのスタートです。最安値の基点になった高値Eを、戻り高値と呼びます。

下落トレンドの終了

戻り高値Eを上抜けると、下落トレンドは終わりです。 (まだ上昇トレンドではありません。)

ということで、現在はまだ下落トレンドの中にあり、戻り高値(だいたい4,600ポイントくらい)を上抜けるまでは、戻り売りを狙っている市場参加者が多いのです。ここでやれ「買い場到来」とか、やれ「レバナス買い(←懲りてない)」とか、ちょっと違うかなと思います。

なお、上のチャートは4時間足チャートを例にしました。高値・安値はチャートをどの程度の時間足でみるかで当然変わります。たとえば5分足とかの短期チャートでは、トレンドがころころ変わります。
今回4時間足チャートを使用したのは、4時間足が、短期トレーダーと長期投資家の双方にとって、トレンドをみるのにちょうど良い時間足であると考えるためです。

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ダウ理論とは

ダウ理論とは、19世紀後半に米国の証券アナリストであるチャールズ・ダウ氏が考案した理論で、相場の値動きの特徴を、6つの基本法則で説明するテクニカル分析の体系です。

以上、ご参考になれば幸いです。

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