2021年5月17日、AT&Tは「ワーナーメディアのメディア事業を分離し、ディスカバリーと統合する」という巨大ディールを発表しました。AT&Tは、5Gとファイバーインターネットのコアドメインに焦点を回帰させ、一方でディスカバリー側は、CNN・HBO・HGTX・フードネットワークなどを展開する新しい巨大エンターテインメント企業が誕生することになります。AT&Tの株主は、ワーナーメディア+ディスカバリーの新メディア会社の71%を所有し、ディスカバリーの株主が残りを所有します。
2022年4月8日(金)、AT&Tは、ワーナーメディア事業のスピンオフ(ディスカバリーとの合併)手続きが完了したことを発表しました。
今回のワーナーメディアとの合併によって、従来3つの種類株式※(下記参照)で構成されていたディスカバリー株は、1つのクラスのワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)に統合されました。
以下は、AT&Tのワーナーメディア事業と合併前のディスカバリーの内容です。
ニューヨークに本社を置くディスカバリーは、ケーブルテレビ向け専門チャンネルを多数運営するメディア関連企業です。1985年設立の同社は、名前の由来となったディスカバリーチャンネルのほか、アニマルプラネット、サイエンスチャンネルなどのほか、M&Aを繰り返すことでユーロスポーツなど多様なチャンネルを傘下におさめています。
※
ディスカバリーは、議決権の付与が異なる以下の3つの種類株式がナスダックに上場されており、そのうちティッカー「DISCA」のクラスA株式と、ティッカー「DISCK」のクラスC株式がS&P500の構成銘柄となっています。
DISCA:Discovery Inc. Class A(1株につき1議決権)
DISCB:Discovery Inc. Class B(1株につき10議決権)
DISCK:Discovery Inc. Class C(議決権無し)
業績・株価比較チャート(米国株.com式)
四半期ごとの売上高・当期利益(および1株当たり当期利益)の推移を、日足チャートと対比させています。
(クリックで拡大できます)最終更新日:2022年12月25日
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