IG証券

【米国株.comへようこそ!】
ランキングと個別銘柄チャートの最終更新日は、2022年12月25日です。
コラム

米国株「LiDAR」関連銘柄特集:注目される「自動運転の目」

LiDAR(ライダー)とは?

自動運転関連銘柄の一角として、「LiDAR」と呼ばれる技術の関連企業が、SPAC(特別買収目的会社)を介して米国上場する事例が相次いでいますので、ここでLiDARについてまとめておきたいと思います。

LiDAR(ライダー)とは:
LiDARとは、「Laser Imaging Detection and Ranging」の略で、光を用いたリモートセンシング技術の一つで、パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定して、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析する技術です。レーザー光の測定結果の1つひとつが集められて、「点描」の要領でリアルタイムに対象物までの距離や位置、形状などを把握することができます。

LiDARは従来から、地質、気象、地震、航空宇宙、エネルギーなど公的分野を中心に利用されていましたが、最近は民間分野での利用が広がっています。

昨年、アップルのiPhone12の上位機種(Pro/Max)に搭載されましたね。

足元で、LiDARが特に注目されている分野が「自動運転」です。LiDARのセンサーは、自動運転レベル2~レベル3の車両では少ない数のセンサーで対応できますが、それ以上のレベルでは多くのセンサーが必要となります。

自動運転では、レベル1からレベル5まで、5つのレベルが定義されています(レベル0は自動運転なしです)。レベル1は「運転支援」、レベル2は「部分運転自動化」、レベル3は「条件付き運転自動化」、レベル4は「高度運転自動化」、レベル5は「完全自動化」です。主体が人間から車に移るのは、レベル3です。

(画像データ元:Innoviz TechnologiesのWebサイト)

LiDARの市場規模は、自動運転の市場を中心にして、今後の急拡大が見込まれています。

矢野経済研究所によると、LiDARを含むレーザーの市場規模は、2017年の約25億円から2030年には約4,959億円まで200倍に拡大すると予測されています。また、調査会社の仏ヨール・デベロップメント社が2019年に発表した調査結果によると、LiDARの市場規模は2024年に60億ドル(約6,600億円)まで拡大し、このうち70%を自動車関連が占めると予測されています。(データ出所:下記の参考資料2)

目次に戻る

LiDAR関連銘柄

それでは、LiDAR関連企業で米国上場している銘柄を、以下に紹介していきます。
まず下のチャートでは、各銘柄の株価を2020年年初から相対比較しています。(2021年7月2日時点)

(クリックで拡大できます。)

足元は、年初からのグロース株の下落・SPAC市場の低迷で、LiDAR関連銘柄は調整が続いていますね。

目次に戻る

LAZR:Luminar Technologies


フロリダ州オーランドに本社を置くLuminar Technologiesは、2012年設立、2020年12月にSPACを介してナスダックに上場したばかりの会社です。LiDAR関連銘柄の中で、現時点で時価総額の最も大きい銘柄が、このLuminar Technologiesです。なお上のチャート通り、上場直後の昨年12月に急騰した後は、株価は調整局面が続いています。

同社はトヨタと共同開発体制にあるほか、ボルボと提携、ダイムラーのトラック部門が同社への投資を発表、インテル傘下のイスラエル企業・Mobileyeと自動運転車用LiDARのサプライヤー契約を締結、2021年3月に中国上海汽車集団と戦略的パートナーシップを発表、またテスラが同社とLiDARに関する試験に関する契約を締結と報道されています。

会社Webサイト
会社WebサイトのIRページ
Yahoo Finance

目次に戻る

VLDR:Velodyne Lidar

カリフォルニア州サンノゼに本社を置くVelodyneは、LiDAR界のリーディングカンパニーと呼ばれています。
Velodyneは、Velodyne Acousticsというオーディオ会社として1983年にを設立、2016年に、Lidar部門がVelodyne Lidar Incとして、Velodyne Acousticsからスピンオフされました。同年2016年、同社はフォードとバイドゥから1億5,000万ドルの投資を受けています。2020年7月時点で、同社はボルボ、ダイムラー、フォードをはじめ300を超える顧客と取引しています。なお2019年にニコンが受託生産契約を締結しています。

なお同社株は、上のチャート通り、昨年の9月に高値を付けた後、調整局面が続いています。

会社Webサイト
会社WebサイトのIRページ
Yahoo Finance

目次に戻る

OUST:Ouster

カリフォルニアに本社を置くOusterは、2015年に設立、2021年3月にNYSEに上場したばかりです。米航空宇宙局(NASA)、マサチューセッツ工科大学(MIT)などを含む約800のクライアントと取引があります。

会社Webサイト
会社WebサイトのIRページ
Yahoo Finance

目次に戻る

AEVA:AEVA Technologies

カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置くAEVA Technologiesは、元アップル社で自動運転プロジェクト「タイタン」に関わっていたエンジニア2人が2017年に創業したスタートアップで、SPACを介して今年2021年にNYSEに上場したばかりです。同社は世界発となる4D-LiDAR開発を進めています。

会社Webサイト
会社WebサイトのIRページ
Yahoo Finance

目次に戻る

INVZ:Innoviz Technologies

イスラエルに本社を置くInnoviz Technologiesは、2016年に設立、SPACを介して今年2021年4月にナスダックに上場したばかりです。同社は、Magna International(MGA)等の複数の大手自動車サプライヤーと取引しているほか、独BMWが2021年に生産予定の第1世代自動運転車に採用することが発表されています。

会社Webサイト
会社WebサイトのIRページ
Yahoo Finance

目次に戻る

上場準備中:AEye(CFAC:CF Finance Acquisition Corp III)

カリフォルニア州ダブリンを拠点とするAEyeは、2013年に創業、SPACのCF Finance Acquisition Corp(CFAC)との合併を介して上場予定ですが、今年5月に市場環境などを勘案して合併契約を修正したことを発表、上場がペンディングとなっています。
AEye社は、日本のスバルとSBIが共同設立した投資ファンドや、GM、インテルなどが出資しています。

 

現在自動運転の試験車に搭載されているLiDARはとても高価なもので、そのままでは普及は見込めず、市場拡大のカギはコスト低減・価格の下落が必要と見られています。
長期的に注目していく分野ですね。

なお下のバロンズの記事では、コスト競争力などからInnovizを有望視しています。

  • 参考資料1:LIDAR(WikiPedia)
  • 参考資料2:LiDARとは?自動運転で活躍するセンサー、2030年に市場規模200倍に(自動運転ラボ
  • 参考資料3:Lidar Is the Future of Autonomous Driving. This Company Is Making It Cheaper and Better.(バロンズ

目次に戻る


【(オススメ)グローバル投資戦略で最適な金融商品を選べる「IG証券」】IG証券
IG証券のメリット
日系証券の中で唯一、株価指数CFD・商品CFDの最小ロット「0.1」(これから株価指数CFD・商品CFD取引を始める場合、最小ロット「1」ではなく、最小ロット「0.1」をおすすめします。)
・日系証券の中で最も多い株価指数CFD・商品CFDの品揃え。グローバル分散投資に最適
・米国株価指数は、ダウ30、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000、VIX指数、FANG指数(ラッセル2000を取引できるのは、日系証券ではIG証券とOANDAのみ)
・日系証券の中で唯一、24時間取引可能(いつでも決済取引が可能)
・世界の株価指数CFD:約40銘柄、株式CFD(米国株、米国ETF、欧州株、中国株、日本株等):約12,000銘柄、FX通貨ペア:101銘柄、金、原油、銅、コーンなど商品CFD:約70銘柄
・レバレッジあり、売りからも可能(信用取引と同様のトレード可能)
・リーズナブルな手数料・1株数百円~数千円から
・バイナリーオプション、ノックアウト・オプション
・ロンドン取引所上場、世界23万人以上が利用、CFD世界No1
・学習コンテンツ充実、新規口座開設キャンペーン(5万円キャッシュバック)
参考記事はこちら「株価指数CFD・商品CFDの取引は、どの証券会社を選ぶべきか?【徹底比較・2022年版】」
【(オススメ)最強のチャート分析ツールTradingView。活用方法は無限大!】

【(オススメ)グローバル分散投資に最適な江守氏のメルマガ。ヘッジファンドのノウハウを学んで投資スキルを高めよう!】

スポンサーリンク
米国株投資ガイド『米国株.com』
タイトルとURLをコピーしました