(1)破壊的イノベーション
(2)イノベーションで激変するセクターは?
(3)ARKの基幹ETF「ARKK」全構成銘柄リスト(毎日更新)
(4)ARKのETF(ARKKなど)が日本の証券会社で買えないのはなぜ?(ただしCFDは国内でも取り扱いあり)
(5)キャシー・ウッド氏(ARK)、EVに続く破壊的トレンドは「デジタルウォレット」と「ゲノミクス」
(6)ARKはなぜ「ROKU(ロク)」を破壊的プラットフォーマーと見ているのか?
はじめに
2021年がはじまりましたね。新年にふさわしい特集として、「ARK Invest」という運用会社の投資方針やETFを紹介する特集をはじめたいと思います。とても有名なファンド運用会社なので、米国株を始めると必ず目にされると思います。
ARKK, ARKQ, ARKW, ARKG, ARKF
まず、ARK Investが運用しているアクティブ型のETFの一覧と、2018年年初からのパフォーマンスをご紹介します。(最終更新日:2021年1月8日)
ARK:Innovation ETF(青)
ARKQ:Autonomous Technology & Robotics ETF(赤)
ARKW:Next Generation Internet ETF(ピンク)
ARKG:Genomic Revolution ETF(紫)
ARKF:Fintech Innovation ETF(緑)
ご参考に、オレンジはS&P500、黄色はナスダック100です。
(なお、ARKX:Space Exploration and Innovation ETFが、2021年3月20日から取引開始されています。)

すごいパフォーマンスですね。
2020年、この運用会社はETFの市場を席巻しました。
ARK Investとは
ARK Investが有名なのは、2020年に強烈なパフォーマンスを出したETFの運用方針がきわめて先進的・個性的であるためです。ARK Investは、有名な女性ファンド・マネージャーCatherine Wood氏が設立した運用会社です。
下の動画は、2020年12月18日のBloombergの番組で、Catherine Wood氏が、今後のリターン、テスラへの信頼、ビットコイン、遺伝子編集技術などについて語っているものです。
破壊的イノベーションとは
ARK Investの運用のキーワードは、「破壊的イノベーション」です。
破壊的イノベーション(Disruptive Innovation)とは、「市場競争のルールが根底から破壊され、既存企業のシェアが奪われるほど革新的なイノベーション」という意味合いです。(1997年にクレイトン・クリステンセン氏の著書『イノベーションのジレンマ』で提唱されました。)
【ARK Investの特定するイノベーション・プラットフォーム】
(画像引用元:ARK InvestのWebサイト)
ARKの運用の目的は、「破壊的イノベーションによって生み出された長期的な成長と資本の増価を捉えること」であり、ARKのETFは、以下の要素を投資家に提供しようとしています。
- 従来の投資戦略とは無相関の優秀なパフォーマンス
- 最も有望な分野の中の、有望な企業への投資
- 個々の株式ではなくファンドを通じた積極的な成長への投資機会の提供

既存の市場の競争を根本から変えるような革新は、米国ではいろいろな分野でありそうです。一投資家としては、イノベーションがカギであると信じて、未来を想像することがとても重要ですね。
なお、ARK InvestのWebサイトでは、日々のポートフォリオの組み換えがすべて開示されていますので、ウォッチしておくと良いと思います。