(1)破壊的イノベーション
(2)イノベーションで激変するセクターは?
(3)ARKの基幹ETF「ARKK」全構成銘柄リスト(毎日更新)
(4)ARKのETF(ARKKなど)が日本の証券会社で買えないのはなぜ?(ただしCFDは国内でも取り扱いあり)
(5)キャシー・ウッド氏(ARK)、EVに続く破壊的トレンドは「デジタルウォレット」と「ゲノミクス」
(6)ARKはなぜ「ROKU(ロク)」を破壊的プラットフォーマーと見ているのか?
5つの破壊的イノベーションと14のテクノロジー

ARK Investは、5つの破壊的イノベーションのプラットフォームとして:
- DNAシーケンシング
- ロボット工学
- エネルギー貯蔵
- 人工知能
- ブロックチェーンテクノロジー
を設定し、これらのプラットフォームは、遺伝子治療、3D印刷、クラウドコンピューティング、ビッグデータ分析、暗号通貨などの14のテクノロジーを含む、としています。
破壊的イノベーションで事業が激変するセクター
Cathie Wood氏は、2020年12月、自社のWebサイトで以下の記事を掲載しています。
「Investors Beware: Stay On The Right Side Of Change」
In our view, any company not investing aggressively in one or more of five major innovation platforms and 14 technologies evolving today will lose its way.
彼女は、「5つのイノベーション・プラットフォームとそれらに含まれる14のテクノロジーに積極的に投資を行わない企業は、事業の方向性を失うだろう」と述べています。破壊的なイノベーションによる「Disintermediation(中抜き現象)」によって、セクター内の事業構造が劇変するリスクに直面する企業は、S&P500では半分以上に及ぶ、とも述べています。
また、当該リスクにさらされているセクターとして、エネルギー、インダストリー(工業)、一般消費財、通信サービス、ヘルスケア、および金融サービスを挙げています。
たとえば、自律輸送が進化するにつれて、従来の自動車会社、鉄道会社、および航空会社は、ロボット工学、エネルギー貯蔵、および人工知能のテクノロジーの組み合わせによって、既存のコスト構造が崩壊する状況に直面します。
また、従来のヘルスケア会社は、次世代のDNAシーケンス、人工知能、遺伝子治療に関するテクノロジーの組み合わせによって淘汰され、投資収益率が大幅に向上し、ヘルスケア産業の黄金時代が到来します。
さらに、従来の金融サービス会社は、API(アプリケーションプログラミングインターフェイス)、ソーシャルプラットフォーム、およびブロックチェーンテクノロジーの融合によって、既存の金融産業のエコシステムを支配している仲介業者を経由せずに商品化がすすみ、淘汰される可能性があります。

イノベーションが急速に進行しているときには、従来の常識にとらわれた「割高」「割安」という分析には要注意です。投資家として、変化の正しい側(Right Side of Change)に残るために、リサーチを続けていく必要がありますね。