ゲノム医療関連の主要銘柄として個別に紹介した、パシフィック・バイオサイエンシズ(PACB)とインビティ(NVTA)の業務提携のニュースについて、ご紹介したいと思います。
以下のリンクは、パシフィック・バイオサイエンシズのプレスリリースです。(2021年1月13日)
Pacific Biosciences and Invitae to Develop Ultra-High-Throughput Clinical Whole Genome Sequencing Platform
DNAシーケンサー(DNA配列の解析装置)を手掛けるパシフィック・バイオサイエンシズ(PACB、以下PacBio)は、遺伝子検査・診断サービス大手のインビティ(NVTA)と、「PacBio社の高精度HiFiシーケンスを活用して、インビティ社の全ゲノムテスト(whole genome testing)機能を拡張するシーケンスプラットフォームの開発」について複数年の業務提携を行います。
Ark Investのニュースレターの最新号では、上記2社の提携のインパクトについて、以下のように解説されています。
PacBioのHiFiシーケンス手法は、ヒトゲノムの最も完全で正確な情報を提供すると考えています。PacBioは、インビティと提携することで、サンプル準備から大規模なデータ処理まで、顧客の課題に対する重要な洞察を得ることができます。 インビティの大量のサンプルについてシーケンスされたヒトゲノム全体の数が累積的に2倍になるごとに、PacBioのコストは28%減少します。一方インビティにとっては、分子診断分野での競合からさらに離れ、生涯を通じて患者を管理するサービスを高度化できます。最終的には、能力、リソース、ノウハウ、サンプル量の組み合わせにより、両社は、従来よりも迅速に遺伝子解析を日常の医療行為に適用できると考えます。
パシフィック・バイオサイエンシズについては、今月(2021年1月)、ソフトバンクが子会社を通じて出資というニュース(Bloomberg)もありました。目が離せない銘柄ですね。