SPACの10X Capitalが、リー・オートモーティブ(REE Automotive)と合併で合意
2021年2月3日の米国株式市場で、「特別買収目的会社(SPAC)の10X Capitalがプラス54%の大幅高。イスラエルのEV電気自動車向け部品を手掛けるスタートアップ企業のリー・オートモーティブ(REE Automotive)と合併することで合意。」という報道がありました。よって、このSPACは近く、リー・オートモーティブと合併、リー・オートモーティブがこれによって上場します。
関連のニュースリリース↓
REE Automotive to List on NASDAQ Through Merger with 10X Capital Venture Acquisition Corp
(Business Wire)
本日はこのリー・オートモーティブという会社について、まとめておきたいと思います。
リー・オートモーティブとは
同社は「モジュラー式EV製造プラットフォーム」を手掛けるイスラエルのスタートアップ企業で、平らなスケートボードプラットフォーム上で、バッテリーや電動モーター、駆動系部品の全てを平坦なフロアにまとめ、様々なパーツを一体化させることで自由度の高い設計を可能にする手法を開発しています。
この手法のポイントは、費用対効果に優れ、車両デザインの自由度、パッケージ最適化、エネルギー効率向上、製造時間の短縮、ADAS(先進運転支援システム)対応、メンテナンス費用の削減、グローバルな安全基準への適合性など、顧客に多くのメリットを提供できる点です。特に車両デザインの自由度については、配送車用EV、タクシー用EV、市内シャトル用EVなど、用途を問わないボディデザインにおいて、優れた自由度を実現します。
同社は、米国自動車製造者同盟、KYB、武蔵精密工業、日本精工、三菱商事など広く提携しています。また、ブルームバーグNEF (BNEF) パイオニア賞など、多くの受賞歴があります。
「ラストワンマイル配送用EV」などは将来性が高そうです。
イスラエルは、中東のシリコンバレーと呼ばれ、ITのスタートアップが多い国です。今後に期待できる銘柄ですね。