はじめに
当サイト「米国株.com」は、米国株・米国ETFが中心ですが、「グローバル分散投資」をテーマに、FX、各国株価指数、商品、仮想通貨などの記事も書いていますので、よろしくお願いいたします。
FXで今もっとも注目の通貨ペアは、「ユーロポンド」
為替市場で、足元でもっともトレンドが出ているのは、(ドル円とともに)ユーロポンドです。
株だけやっている方はピンとこないかもしれませんが、欧州通貨ペアのユーロポンドは、欧州市場では主役の通貨ペアです。ポンド円とかNZ円などのクロス円よりは、はるかにメジャーな通貨ペアです。
ユーロポンドはトレンドが続きやすい通貨ペアです。
まず、1時間足は以下のような感じです。。
英国は昨年年末で「合意なき離脱」を免れてEUから離脱しました。さらに今年になってからはワクチン接種が早く進展、PMIなどの経済指標も改善してきています。一方欧州は感染再拡大、再ロックダウン、ワクチン接種の遅れなど悪材料が続いており、その結果ユーロポンドは2021年年明けから、一方的な下落トレンドが続いています。(なおポンドは対ドルでは弱いです。ユーロとポンドという組み合わせが、絶妙なトレンドになっています。)
ここで、足元のポイントは、対ポンドでユーロが反転するか?です。
参考に、より重要な日足の長期チャートをみてみます。赤い垂直線は、2016年6月23日のブレグジット国民投票です。国民投票の日を境に、ユーロポンドは一段ポンド安のレベルに移行した後に、長期のレンジを形成していることがわかります。レンジの下限は2本のサポートラインが引けます。今の水準は、そのうち上側のライン(0.853)を少し下抜けしたところです。下側のラインは0.828、その幅は250ピップスあります。
さて、反転するか、もう一段下のサポートまでさらに下落するか、です。
ユーロポンド、とても興味深い通貨ペアですね。
国民投票の前は、ポンドはとても強い通貨でした。