PEGレシオとは、「Price/Earnings to Growth ratio」の略で、予想PERを一株あたり利益(EPS)の予想成長率で割って算定します。
一般的に、PERは高成長の企業では高くなります。これは、成長企業をPERで評価すると、過大評価となる可能性があることを意味します。一方、PERを利益成長率で割ると、異なる成長率を有する会社同士を比較分析することができます。
★一般的に予想PERが高ければ割高、予想PERが低ければ割安、と言われますが、高成長企業の株は来期予想のPERを見ても意味がなくて、利益の中長期的な成長率を考慮しないと今の株価が「割高」とか「割安」とかいえないよ!!というたいへん重要な考え方です。
★ただし、実績EPSのようにさんざん苦労して算定して監査も受けている数値に比べて、来期予想利益とか中期利益成長率とかは、まあ予測にすぎません。のでご注意。
PERが30倍、利益成長率が20%の会社の場合、PEGレシオは、30/20=1.5倍となります。PEGレシオが低いほどその株式は割安であると考えます。一般的に、PEGレシオが2倍を超えるとその株式は割高と見られます。
利益成長率については、主に市場コンセンサス予想の数値を利用します。PEGレシオを利用して、割安な優良成長株に投資して長期的に安定したパフォーマンスを目指す戦略を、GARP戦略(Growth At a Reasonable Price)といいます。
★一般的に、優良成長株は、割高な水準まで買われています。
GARP戦略を採る投資信託のファンドマネージャーに個人投資家が勝つには? ⇒ 自分の得意とする業種やテーマを絞って、研究を続けて、将来有望な銘柄を市場の評価よりも先に仕込む、ということかと思います。
参考に、Yahoo Financeの英語サイトには、PEGレシオが載っています。
2013年3月27日現在
Apple (AAPL) :0.54
Google (GOOG) : 1.27
Coca-Cola (KO): 2.08
AT&T (T): 2.61
Pfizer (PFE): 3.44
Home Depot (HD): 1.35
Dollar General(DG): 0.96
Lululemon (LULU): 1.32