テスラ、三尊(ヘッドアンドショルダー)ネックライン割れ
その後、昨晩(月曜日)あっさりとネックラインを割ってきたので、今後について分析してみたいと思います。
テスラ株の今後の値動きについて
テスラ株は、過剰流動性相場、上海工場の稼働、S&P500への組み入れ、ビットコイン関連の材料などもあって、昨年3月の70ドル台から、1年足らずで、押し目らしい押し目をつくらずに900ドルまで歴史的な高騰になりました。
一方昨晩の急落の背景には、三尊(ヘッドアンドショルダー)のネックライン割れによるストップロスを巻きこんだテクニカル的要因のほかに;
米長期金利の急上昇による、IT・ハイテクセクターから景気循環株への資金シフト
上海工場につづくベルリン新工場、オースティン新工場の稼働に対する不透明な要素
ビットコイン相場の急落
などが背景にあると考えますが、この記事では、シンプルにチャートをテクニカルに分析してみたいと思います
余計なオシレータは使わずに、移動平均線、重要な水平線、フィボナッチのみで分析してみます。
下はテスラの日足のチャートです。前回安値と最高値の間で、フィボナッチ・リトレースメントを描画しています。昨日は、三尊のネックライン割れから、フィボナッチの0.382(700ドルあたり)に接近するまで急落しています。最高値900ドルからの下落率は、約20%です。
高値更新が続いている間は需給が良いですが、急落すると利益確定が増えて上値が重くなるため、節目まで下落したあとにレンジ相場になって日柄調整をこなす、というのが教科書的回答かと思います。
フィボナッチの0.382(700ドル近辺)で止まるかもしれませんが、もし、長期金利の上昇・ナスダックの悪い地合い・ビットコインの下落が続くとすると;
- 半値:640ドル
- フィボナッチの0.618:578ドル
- 前回高値:500ドル
あたりがサポートになると考えます。歴史的な高騰の後ですので、調整が長引けば、200日移動平均(上のオレンジのライン)まで考慮する必要があるかもしれないと考えます。