2021年年初来のダウ平均構成銘柄のパフォーマンス比較
ダウ工業株30種平均を構成する30銘柄について、2021年初からの1年間のパフォーマンスを相対比較したものが、下のチャートです。
太い青線が、ダウ平均です。ダウ平均を構成する30銘柄をパフォーマンスの良い順番に並べると、以下の通りです。
- ホームデポ(HD)+57%
- マイクロソフト(MSFT)+54%
- ゴールドマン・サックス(GS)+44%
- シスコ(CSCO)+44%
- ユナイテッド・ヘルス(UNH)+43%
- アメリカン・エクスプレス(AXP)+38%
- シェブロン(CVX)+38%
- アップル(AAPL)+37%
- マクドナルド(MCD)+27%
- ウォルグリーン・ブーツ(WBA)+25%
- JPモルガン(JPM)+25%
以上がダウ平均(+20%)をアウトパフォームしました。さらに続けると、以下の通りです。
- ナイキ(NKE)+18%
- P&G(PG)+18%
- セールスフォース(CRM)+15%
- トラベラーズ(TRV)+15%
- キャタピラー(CAT)+13%
- IBM(IBM)+12%
- コカコーラ(KO)+12%
- ジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)+9%
- ダウ(DOW)+4%
- インテル(INTC)+3%
- スリーエム(MMM)+3%
- ハネウェル(HON)+0%
- ビザ(V)▼0%
- ボーイング(BA)▼0%
- メルク(MRK)▼0%
- アムジェン(AMGN)▼0%
- ウォルマート(WMT)▼1%
- ベライゾン(VZ)▼11%
- ディズニー(DIS)▼12%
ホームセンター業界がアマゾンの攻勢を受けにくい理由
アマゾンの攻勢で多くの小売業が低迷する中で、ホームセンター世界1位のホームデポや、競合のロウズが長年成長を続けている背景の一つとして、商品が「かさばる」ことでサプライチェーンシステムの高度化に独特なノウハウが必要であることや、実店舗での購入のインセンティブが高い商品アイテムが多く、アマゾンの攻勢を受けにくい、というアドバンテージがあります。
ホームデポとロウズの店舗数は、共に約2,200店舗で、ここ数年はほとんど店舗数は増えていません。両社ともに、オンライン売上を重視してきており、またリアルとネットの両方で多様な販売チャネルを活用して顧客との接点を拡大する「オムニチャンネル化」をすすめています。また、ホームデポは、主要顧客の3~4割がプロ(建築業者、配管工事業者など)であることが強みの一つです。
また、コロナ後も「ワーク・アット・ホーム」のスタイルが定着していくことも、ホームセンター業界には追い風であると考えます。
以上、ご参考になれば幸いです。