昨年の暮れに、今年の下落相場を的中させたモルガン・スタンレー
昨日は、前日のCPIに続いて、4月PPI(米生産者物価指数)が発表されましたね。コアPPIが市場予想を下回り、インフレが3月にピークアウトした可能性を示しています。
さて、本日は日本株に関連した記事です。
昨年の暮れに、例年通り、大手金融機関が今年2022年の金融市場の予測を公表しました。この中で、最も弱気な見通しを発表していたのが、モルガン・スタンレーでした。
参考記事
Morgan Stanley Says Steer Clear of U.S. Stocks and Bonds in 2022
出所:Bloomberg, 2021-11-15
例年、弱気派の代表がモルガン・スタンレーで、強気派の代表がゴールドマン・サックスだったりします。
モルガン・スタンレーは、2022年について、以下のように予測していました。
(ウクライナ戦争まで想定しなかっとしても)モルガン・スタンレーの2022年予測は、ほぼ的中した、といえます。
そのモルガン・スタンレーの2022年のイチオシは、日本株
で、そのモルガン・スタンレーが、早くも2022年後半の予測を、5月11日に公表しています。
参考記事
Selloff in Stocks Isn’t Over Yet, Says Morgan Stanley
出所:Bloomberg, 2022-05-11
この記事の中でモルガンスタンレーは、S&P500指数は、(上記景気循環サイクルの『終盤』における懸念を背景として)経済成長の鈍化に対して依然として高すぎるバリュエーションであり、マクロ経済の状況は依然として非常に難しい、と述べています。
で注目は、そのモルガンスタンレーの2022年のイチオシは、日本株であるという点です。
モルガンスタンレーは、最近の急激な円安は日本企業の収益を押し上げるはずであり、最大の推奨は日本株である、としています。
また、ポンドと豪ドルの通貨の弱さ、およびコモディティ価格の上昇により、英国とオーストラリアの株式に対しても楽観的である、としています。コモディティ市場では、2022年第3四半期までに北海ブレントは1バレルあたり130ドルまで上昇、銅よりもアルミニウムを推奨、金よりも石油を推奨しています。
信頼性の高いモルガン・スタンレーの予測なので、当たるかもしれませんね。
知らんけど。
以上、ご参考になれば幸いです!