手数料無料オンライン証券のロビンフッドが、2021年7月1日、米SEC(証券取引員会)に上場申請書類を提出しました。
上場申請書類(フォームS-1:目論見書)は、SECのEDGARサイトで見ることができます。
EDGAR: Robinhood Markets, Inc.
重要な部分をご紹介します。
(クリックで拡大できます)
同社ではKey Metrics(重要な経営指標)として、「Funded Accounts(入金済み口座)の数」(トレード用資金を入金している口座数)を採用しています。
情報入手のためだけに同社に開設された口座を除いた、(リアルな)口座数を管理指標とするという意味ですね。
入金済み口座数の推移:
2019年末:5.1百万 → 2020年1Q末:7.2百万 → 2020年末:12.5百万 → 2021年1Q末:18百万に増加
2019年末:5.1百万 → 2020年1Q末:7.2百万 → 2020年末:12.5百万 → 2021年1Q末:18百万に増加
収益(売上高)の推移:
年間収益:277百万ドル(2019年)から958百万ドル(2020年)に増加
第1四半期収益:127百万ドル(2019年1Q)から522百万ドル(2020年1Q)に増加
税引前利益(損失)の推移:
第1四半期税前損失:▲52百万ドル(2019年1Q)から▲1,433百万ドル(2020年1Q)に損失増加
(主因は、転換社債とワラントの公正価値の変動による償却1,492百万ドル)
入金済み口座数と収益は、順調に成長していますね。
調達予定額は1億ドルとなっています。市場はナスダックで、ティッカーは「HOOD」の予定です。
取引開始は、今月(7月)下旬の見込みです。
なお同社はIPOアクセス機能を通じて、同社の顧客に販売するためにIPOの株式の35%を確保している、と開示されています。
以上、ご参考になれば幸いです。