ゾエティスとアイデックスは、高成長のペット医療関連の2大銘柄
この記事は、米国株「競合銘柄の比較」特集の一環で書いています。
ペット関連市場は、グローバルに高成長が予測されている有望な市場です。その中で「チューイ」などのEコマース関連のほか、今回とりあげるゾエティス、アイデックスといったペット医療関連も成長が期待されています。両銘柄はともにS&P500構成銘柄ですが、それぞれに特徴があります。
米国株「ペット関連銘柄」特集
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ゾエティスはもとはファイザーの動物医薬部門がスピンアウトして2012年に設立、その後に新規上場した会社です。アイデックスの方は1983年設立で、より長い歴史があります。
ゾエティスの方が会社規模・時価総額が大きく、また家畜事業とペット事業の規模が約半々であるのに対して、アイデックスの事業モデルは、ほとんどペットのみに特化しています。
ゾエティスとアイデックスの株価パフォーマンス比較
まず2020年の年初からの相対比較でみると、アイデックスがゾエティスを大きく引き離していることがわかります。赤がアイデックス、青がゾエティス、参考にオレンジがS&P500指数です。
(クリックで拡大できます)
次に2021年年初からの相対比較でみると、成長株全体が調整する相場のなかで、両銘柄ともプラスで推移しており、ここでもアイデックスの方がより堅調であることがわかります。(クリックで拡大できます)
ゾエティスとアイデックスの財務指標・株価指標一覧
次に、ゾエティスとアイデックスの財務指標・株価指標を比較してみます。
データ元は、Yahoo Finance(2021年6月4日時点)です。
ティッカー | ZTS | IDXX |
---|---|---|
銘柄名 | ゾエティス | アイデックス・ラボラトリーズ |
米国株.com銘柄紹介 | 米国株.com | 米国株.com |
設立 | 2012年 | 1983年 |
本社 | ニュージャージー州 | メイン州 |
決算月 | 12月 | 12月 |
正社員数 | 11300 | 9300 |
株価 | 175.2 | 560 |
時価総額 | 83.18 | 47.62 |
EV | 85.84 | 47.35 |
EV/EBITDA | 29.5 | 52.86 |
実績PER | 47.22 | 71.85 |
予想PER | 34.62 | 61.36 |
PEGレシオ | 2.96 | 3.95 |
PSR | 11.86 | 16.66 |
PBR | 20.35 | 67.83 |
プロフィットマージン | 25.3 | 23.59 |
オペレーティングマージン | 35.88 | 27.92 |
ROA | 12.42 | 23.67 |
ROE | 51.75 | 166.25 |
収益 | 7.01 | 2.86 |
収益成長率(四半期) | 22 | 24.2 |
EBITDA | 2.91 | 0.89 |
純利益 | 1.77 | 0.67 |
利益成長率(四半期) | 32.2 | 82.7 |
DE レシオ | 179.69 | 142.14 |
営業キャッシュフロー | 2.12 | 0.74 |
キャッシュフロー・マージン | 30.24 | 26.04 |
ベータ値 | 0.64 | 0.89 |
株価増減率(52週) | 23.27 | 76.54 |
移動平均乖離率(50日) | 1.91 | 3.58 |
移動平均乖離率(250日) | 7.68 | 11.23 |
予想年間配当利回り | 0.58 | - |
実績年間配当利回り | 0.49 | - |
5年平均配当利回り | 0.58 | - |
配当性向 | 22.91 | - |
時価総額は、ゾエティスがアイデックスの約2倍です。
アイデックスはかなり割高な水準まで買われており(予想PER:約61倍)、株式市場での人気の差が大きいことがわかります。
利益率に大差はないですが、アイデックスのROEは166台、ROAは23台と、アイデックスの資本効率はS&P500構成銘柄のなかでもきわめて高いことがわかります。
収益成長率に差はないですが、利益成長率(四半期ベース)ではアイデックスの方が2倍以上高い値となっています。
ゾエティスは(利回りは高くないですが)配当がある一方、アイデックスは無配です。
以上、ご参考になれば幸いです。