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コラム

FOMC議事録を(英文リーディング練習を兼ねて)読んでみよう

はじめに

昨日2021年8月18日、(日本時間では本日19日早朝の午前3時)に、7月27日~28日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公開されましたね。

テーパリング(量的緩和策の縮小)の開始時期について、参加者の大半(”Most”)が年内の開始が適切と考えていたことが議事要旨で示されました。参加者の大半は、縮小開始の2つの条件のうち、物価目標に関しては既に満たしているとみており、最大雇用についても「達成に近い」との認識を示しました。ただし、参加者のうち数人(Some)は、来年初めの開始が適切と指摘しました。

結果的に、慎重意見はあるものの、年内のテーパリング開始の可能性は十分にあることが示唆されました。

この議事録を受けて米国株市場は次第に売りが強まり、S&P500は▼1.07%、ダウ平均は▼1.08%、ナスダックは▼0.89%でした。

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FOMC議事録を読んでみよう

FOMC議事録の原文は、こちらです。

議事録は、以下のような目次構成になっています。

  • 出席者リスト(FOMCメンバー、FRBスタッフなど)
  • Developments in Financial Markets and Open Market Operations:金融市場および公開市場操作の進展
  • Establishment of Standing Repurchase Agreement Facilities:常設レポファシリティ(新たな資金供給の枠組みの新設)
  • Standing Repurchase Agreement Facility Resolution:国内向け常設レポファシリティ
  • Standing FIMA Repurchase Agreement Resolution:海外中央銀行向け常設レポファシリティ
  • Discussion of Asset Purchases:テーパリング(資産購入ペース縮小)に関する議論
  • Staff Review of the Economic Situation:経済状況に関するスタッフのレビュー
  • Staff Review of the Financial Situation:金融状況に関するスタッフのレビュー
  • Staff Economic Outlook:スタッフの経済見通し
  • Participants’ Views on Current Economic Conditions and the Economic Outlook:FOMCメンバーの経済状況・経済見通しの現状の見方
  • Committee Policy Action:FOMCの金融政策案(結論)
  • Voting for this action:上記政策案の賛成票
  • Voting against this action:上記政策案の反対票

長い議事録ですが、市場は、上記赤字の「Discussion of Asset Purchases:テーパリング(資産購入ペース縮小)に関する議論」に特に注目しています。この項目の中の、重要な箇所を、以下に紹介します。

Most participants judged that the Committee’s standard of “substantial further progress” toward the maximum-employment goal had not yet been met. At the same time, most participants remarked that this standard had been achieved with respect to the price-stability goal. A few participants noted, however, that the transitory nature of this year’s rise in inflation, as well as the recent declines in longer-term yields and in market-based measures of inflation compensation, cast doubt on the degree of progress that had been made toward the price-stability goal since December. Looking ahead, most participants noted that, provided that the economy were to evolve broadly as they anticipated, they judged that it could be appropriate to start reducing the pace of asset purchases this year because they saw the Committee’s “substantial further progress” criterion as satisfied with respect to the price-stability goal and as close to being satisfied with respect to the maximum-employment goal. Various participants commented that economic and financial conditions would likely warrant a reduction in coming months. Several others indicated, however, that a reduction in the pace of asset purchases was more likely to become appropriate early next year because they saw prevailing conditions in the labor market as not being close to meeting the Committee’s “substantial further progress” standard or because of uncertainty about the degree of progress toward the price-stability goal. Participants agreed that the Committee would provide advance notice before making changes to its balance sheet policy.

上記の太字の2つの箇所について、当サイト訳は以下の通りです。

今後について、ほとんどの(Most)参加者は、経済が予想通りに広く拡大することを条件として、価格安定性の目標については既に満たしており、また最大雇用の目標についても達成に近いことから、委員会の「実質的なさらなる進展」という基準が満たされており、年内に(2021年内に)、テーパリング(資産購入のペースの縮小)を始めることが適切であると判断した、と述べました。 

しかし、FOMCメンバーの他の何人か(Some others)は、労働市場の一般的な状況が委員会の「実質的なさらなる進展」に近づいていないと見たため、テーパリング(資産購入のペースの縮小)は、来年初めに適切となる可能性が高いと指摘しました。

「Most」とか「Some」とかの単語に注目すると、読みやすくなりますね。

ご参考になれば幸いです。

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