はじめに
今週は注目のFOMCがありますね。
市場では、今回(11月)のFOMCでは、4会合連続となる0.75%の大幅利上げとの見方が確実視されています。一方で、今回のFOMCでは、12月の次回会合で金融引き締めペースを緩めるかどうかを協議すると一部で報じられており、FRBの政策転換「Fed Pivot」に関する何らかの言及があるかが注目されています。
先週金曜日の米国株市場の急騰は、「Fed Pivot」に期待した買いとも見られます。
一方、FRBの政策転換に関して材料がなく失望すれば、「金利高・株安・ドル高」に巻き戻されるかも知れませんね。
FOMCの経済予測やドット・チャートは、3・6・9・12月の会合でしか公表されない
今回のFOMCでの注意点は、FOMCメンバーによる最新の経済見通しや、メンバーが適切と考える「政策金利水準の分布図(ドット・チャート)」は公表されない、という点です。
FOMCの経済予測やドット・チャートは、3・6・9・12月の会合でしか公表されません。
以下の表は、FOMCのWebサイトに掲載されている今年のスケジュールです。(赤い丸は、ドット・チャートを含む経済予測のPDFのダウンロード・リンクです。)
データ元:FOMC
今回は経済予測やドット・チャートの公表がないのに、次回FOMCの利上げ幅について、市場が期待するような言及があるのでしょうかね?
慎重になっておいた方が良いでしょうね。
なお12月のFOMCは、12月13日~14日に開催される予定です。
ちなみに、FOMCは年間で「8回」(約6週間ずつ)開催されます。何で「8回」なのかというと、上記のように「3・6・9・12」と4半期毎に経済予測が出されるタイミングで開催され、さらにその間に追加の4回が開催されることで、全部で「8回」、となっています。