マイケル・バーリ氏がARKKとテスラ株に対して巨額の逆張り
マイケル・バーリ氏は、マイケル・ルイス氏のベストセラー「世紀の空売り(”The Big Short”)」(映画版の「The Big Short」はこちら)で有名なヘッジファンド投資家です。(同氏は、世界金融危機の発端となった米国住宅ローン証券の下落に賭けて成功しました。)
マイケル・バーリ氏のヘッジファンド「Scion Asset Management(サイオン・アセット・マネージメント)」が2021年8月16日に提出したForm-13Fによると、キャシー・ウッド氏率いるARK Investの基幹ETF「ARKK」とテスラ株について、巨額のプットオプションを、2021年6月末時点で保有していることが明らかになっています。
サイオン・アセット・マネジメントは2021年6月末時点で、ARKKの235,500株に対するプットオプション(売る権利)を保有しています(同ポジションは約3100万ドル(約34億円)に相当)
加えて、ARKKの中で最大の構成比率を占めるテスラ株についても、1,075,500株に対するプットオプションを保有していることを開示しています(対前四半期比で800,100株分が増加)。
キャシー・ウッド氏の反論
キャシー・ウッド氏は17日、上記マイケル・バーリ氏の逆張りについて、ツイッターで以下の様に反論しています。
To his credit, Michael Burry made a great call based on fundamentals and recognized the calamity brewing in the housing/mortgage market. I do not believe that he understands the fundamentals that are creating explosive growth and investment opportunities in the innovation space.
キャシー・ウッド氏は、「マイケル・バーリ氏は、住宅ローン市場で素晴らしい読みを示したが、イノベーション(革新)という分野で爆発的な成長と投資機会を生み出すファンダメンタルズを理解していない」とコメントしています。
マイケル・バーリ氏は短期逆張り投資、キャシー・ウッド氏は長期グロース投資。投資のスパンが全く違いますが、さてどうなるでしょう。