はじめに
昨日の記事では、「テスラのS&P500組み入れを契機に、米国株の調整はあるか?」と題して、過熱している相場で調整がおこるシナリオについて書きました。
これまで上がり続けてきたIT・ハイテクセクターは、今後ワクチンが普及して、米国の実体経済が真の回復に向かうときは、「金融相場から業績相場への移行」によって、下落するイメージをもっておいた方がよいと思っています。
実際のところ足元では、IT・ハイテクセクターは決算発表が良くても、もう高すぎて買えない銘柄が多いですよね。
ナスダックの下落に乗って売り(ショート)でトレードする方法
以降は、現物の買い(ロング)しかやらない方には、興味がないかもしれませんが、一応読んでいただければ幸いです。なぜなら買いだけでなく、売りもできれば、下落相場にも対応できるからです。
私は、現物の株だけでなく、FXや株価指数のCFDもトレードしますので、「売り(ショート)」から入るときも頻繁にあります。(下落の方がスピードが早いので、ショートの方が効率よくトレードできます。)
米国株の、特にIT・ハイテクセクターは、来年は売り(ショート)でも対応できるようにしておいた方が良いと思います。
なお米国のIT株は成長性があるので「ITバブルの終焉」のように煽る気はありません。単に日柄調整が必ず入るということです。長期的には、大きな調整があっても右肩上がりだとは思っています。
以下のチャートは、ナスダック100株価指数のCFDの4時間足チャートです。今は長期上昇トレンドですので、売り(ショート)で入るということは逆張りになりますので、慎重に、かつストップロス(損切りライン)はタイトに置く必要があります(売りで勝つときは値幅が取れるので、損切りラインを浅くとることで「リスク・リワード」は良くなります。)
エントリーのポイントは、できるだけ「勝てる優位性の高いポイント」で入ることが大切です。具体的には、優位性が高いと判断する材料が多ければ多いほど良いです。たとえば、
- 複数の移動平均線(一目均衡表の雲も含めて)が下向きの「パーフェクトオーダー(期間の短いものから順番にならぶ形状)」になってきた
- 一目均衡表の雲を下ぬいて、これまでサポートだった雲がレジスタンスになってきた
- 過去の重要なサポートライン(下図では赤い水平線)を試して、いったん跳ね返されて再度トライ、下抜いて今度はレジスタンスとして機能した(レジサポ転換)
などです。なお最後の3つ目は、FXをされている方はご存じの通り「三尊(ヘッドアンドショルダー)のネック割れで入る」例ですね。(上昇中は「押し目買い」で入るのと同様に、下降中は「戻り売り」で入る方が良いです。)
その他、「ダイバージェンス(オシレータと値動きの逆行)」も上のチャートで判断材料にできます(赤い斜めのラインです)。
CFDはレバレッジが大きいですが、小さいロットで始めることを強くおすすめします。
このブログは、米国株に初めて投資する方をメインにしています。したがって買ってそのままの長期投資家の方が多いと思いますが、上記のようなCFDの短期トレードも加えることで、リスクヘッジになると思います。