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コラム

「天然ガスCFD」投資入門ガイド


CMEグループの天然ガス先物(Henry Hub Natural Gas futures)のWebサイト

天然ガスとは?

今回の記事では、「天然ガス」のCFDへの投資についてまとめておきたいと思います。

足元では、ヨーロッパにおいて、ロシアからのガス供給が不足するとの懸念から天然ガス価格が急騰しているという報道を聞きますね。欧州連合(EU)はガス供給の3分の1をロシアに依存しており、ロシアとウクライナ間の紛争を巡り米国がロシアに制裁を科せば、欧州へのガス供給が途絶える懸念があります。
一方で、天然ガスのCFDへの投資について注意すべきことは、国際的な価格指標がある原油と違って、天然ガスの価格決定は地域ごとに異なっている、という点です。天然ガスCFDの原資産は、一般に米国の天然ガス先物価格ですので、欧州の天然ガス価格よりも、米国の天然ガス価格の方が重要です。

天然ガスは、石油や石炭とともに化石燃料と呼ばれているエネルギーの一つで、数億年〜数千万年前の生物の死骸が地中で長い年月をかけて変化してできた資源です。天然ガスには、原油や石炭とは異なる以下のような特徴があります。

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天然ガスは、石油・石炭と異なり、環境にやさしいクリーン・エネルギーである

天然ガスの大部分は、色も臭いもないメタンガスです。燃やしたときに出るCO2の量が、石油や石炭などの化石燃料に比べると、とても少ないのが特徴です。また、光化学スモッグの原因となる窒素酸化物(NOx)の発生も少なく、ぜん息や酸性雨の原因となる硫黄酸化物(SOx)はまったく出ない環境にやさしいクリーンなエネルギーとして期待されています。

CO2排出量の比較の図

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天然ガスは、石油と異なり、世界に広く分布している

化石燃料のうち石油は、ご存じの通り、中東地域に偏在しています。一方、天然ガスや石炭は世界の広い地域に分布しています。(後述しますが、石炭は固体であるため一度に多くを運ぶことができないため、天然ガスよりも輸送費用がかかります。)
天然ガス資源は、中東以外にもヨーロッパ・ロシア、アフリカ、中・南アメリカ、北アメリカなど世界に広く分布しています。埋蔵量も豊富で、長期的に安定した供給が可能です。
万が一地域的な紛争があった場合でも、それ以外の地域から安定して天然ガスを確保することができます。

天然ガスの確認可採埋蔵量

天然ガスの確認可採埋蔵量

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天然ガスは冷やすと液体になり、輸送効率が上がる

天然ガスは、「マイナス162℃」まで冷やすと体積が600分の1の液体に変わります。液体に変わった天然ガスを液化天然ガス(LNG)とよびます。つまり、個体の石炭とは異なり、天然ガスは液化することで体積を小さくし、一度にたくさんの量を運ぶことができます。日本が海外から天然ガスを輸入する場合は、こうした液化した天然ガスを巨大なLNGタンカーを使って輸送されます。
なお米国や欧州など、広大な陸地の中での天然ガスを輸送するには、パイプラインが使われます。

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天然ガスの価格決定は、地域ごとに異なる

石油では、世界的な石油価格の指標として、米国の「WTI」や英国の「北海ブレント」が使われています。

一方、天然ガスの場合、主要な市場は石油と同じく北米、欧州、アジアですが、価格決定方式は地域ごとに異なっており、石油のように指標となるガスが存在しているわけではありません。各国・地域におけるLNG価格は、原油や石油製品価格の動向、それぞれの市場でのガスの需給ひっ迫状況等によって異なっています。

  • ガス市場の自由化が進んでいる米国や英国では、米国の「ヘンリーハブ(Henry Hub ※)」や英国の「NBP(National Balancing Point)」といった国内の天然ガス取引地点での需給によって価格が決定されています。
  • 欧州でのパイプラインガスやLNG輸入価格は、主として石油製品やブレント原油価格にリンクしています。
  • 日本が輸入するLNGの価格(※)は、一般的に「JCC(Japan Crude Cocktail)」と呼称される日本向け原油の平均CIF価格にリンクしています。

※ヘンリーハブ(Henry Hub)とは?
ヘンリーハブは、米国南部ルイジアナ州エラスにある天然ガスの集積地(天然ガスパイプラインシステムの流通ハブ)の地名です。ここで売買される天然ガスの価格がNYMEX(New York Mercantile Exchange)の先物価格の指標値(基準値)となっており、米国の天然ガス指標価格の呼称になっています。ヘンリーハブは、2014年にシェブロンから資産を購入したEnLink Midstream Partners LPの子会社であるSabine Pipe Line LLCが所有しています。

※日本の天然ガスの輸入価格
日本の電力会社が火力発電用の燃料として輸入している天然ガスの価格は、現在採用されている価格決定方式の影響で米国の天然ガス市場価格に比べてかなり割高となっています。

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米国の天然ガス相場の見通し

天然ガスの価格は、前述の通り地域差があります。
日系証券会社の中で天然ガスCFDを取り扱うIG証券では、天然ガスCFDの原資産は、米国ニューヨーク商業取引所(NYMEX:New York Mercantile Exchange)の天然ガス先物(ヘンリーハブ先物)となっていますので、天然ガスCFDへの投資のためには、米国の天然ガス先物価格をウォッチする必要があります。

下は、ヘンリーハブ先物の推移です。
(クリックで拡大できます。)

前述の通り、天然ガスは世界の広い地域に分布しており埋蔵量も豊富で、環境保全や地球温暖化対策に適しており、なおかつ長期的な安定供給が可能という点で、今後さらにニーズが高くなることが予測されています。

下は米国の天然ガス相場の長期見通しです。
天然ガス価格の推移(一般社団法人エネルギ―情報センター)


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天然ガスCFDを取り扱う国内証券会社

国内証券では「IG証券」において、天然ガスCFDを取り扱っています。

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参考資料:
天然ガス価格の推移(一般社団法人エネルギ―情報センター)
国際的なエネルギーコストの比較(経済産業省)
燃料及び電力を取り巻く最近の動向について(経済産業省)
天然ガスの秘密(東京ガス)

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