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ランキング・データ、および個別銘柄の業績・株価比較チャートの最終更新日は、2022年9月25日です。
コラム

ニッケル・パラジウム・金が急騰、もう「買えるのはプラチナだけ」ってどういう意味?

ニッケル相場、えげつない踏み上げ。

ウクライナ危機で多くのコモディティ価格が急騰している中、3月8日、「ニッケル価格が2日で一時250%急騰したことを受けて、LME(ロンドン金属取引所)は取引停止に踏み切り、取引停止までの数時間の約定を全て取り消すと表明した」と大きく報道されていますね。中国のニッケル生産会社である青山控股集団が積み上げたショートポジションの踏み上げが主因のようです。

ニッケル生産会社がニッケル先物の売りヘッジをするのは自然な行為ですが、(日本企業と違って)中国企業は、余分な売りポジションまで建てるのが普通なのだとか・・・
それにしても、えげつないニュースですね。急騰しているコモディティを安易に空売りすると、とんでもない追証に合う可能性があるので要注意ですね。

このニッケル相場の高騰の件、主役は上記の通り中国企業ですが、背景としてはニッケルの主要生産国の中にロシアが含まれることがあります。

上記のニッケルの件や、ゴールド、パラジウムなど、ロシアの生産シェアが大きいコモディティについて、足元の相場を整理する上で、貴金属スペシャリストの池水雄一氏の解説がとても役に立つと思います。

以下のグラフは、大橋ひろこさんが池水さんと対談しているYouTubeチャンネル「【ロシア経済制裁と外貨準備】貴金属暴騰!ロシアとゴールド(貴金属スペシャリスト 池水雄一さん) [ウィークリーゴールド]」のものです。

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パラジウム・金が急騰、もう「買えるのはプラチナだけ」?

上記のYouTubeの中の後半(27分くらいから)で、池水さんが、パラジウム・金が急騰しているのに対して「買えるのはもうプラチナくらいしかない。プラチナは実は、ガソリン車の触媒としても使えて、しかもパラジウムより性能が高い。プラチナは過去10年間、市場から忘れられている。」と解説されています。

ちなみに以下は、パラジウム・金・プラチナの長期チャートです(赤がパラジウム、オレンジが金、青がプラチナ)。パラジウムは、昔はプラチナの半値程度だったことがわかります。

(クリックで拡大できます。)

池水さんの「プラチナは過去10年間、市場から忘れられている」という表現は、それだけプラチナ相場は長期間、悪材料に支配されている、ということですね。

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金とプラチナは、性格がまったく違う兄弟

金とプラチナは、貴金属として実物価値がある兄弟です。

しかし金は、需要の9割が宝飾品と投資用であるのに対して、一方プラチナの需要は、約7割が工業用です(なかでも大きいのが自動車向けです)。

プラチナが10年間も低迷している主因は、ディーゼル車の排ガス触媒としての需要の減少です。2015年に欧州の自動車メーカーによる排ガス不正問題が発覚して以降、特に欧州市場でディーゼル車離れ(ガソリン車へのシフト)が起きて、以降はディーゼル車の市場でのシェアは急速な低下が続いています。一方でパラジウムは、ガソリン車の触媒として、プラチナとは対照的に価格上昇が続いています。

またここ2年は、コロナによる自動車生産の落ち込みの影響も大きいとみられます。

これらが、足元のウクライナ危機でさまざまなコモディティが急騰していても、プラチナは(たしかに上昇はしていますが)上昇幅が他のコモディティほどではない主な要因であると考えます。

とはいうものの、パラジウムがこれからも上昇を続けると、プラチナの割安度が大きくなってきます。池水さん曰く、「プラチナは実は、(ディーゼル車だけでなく)ガソリン車の触媒としても使えて、しかもパラジウムより性能が高い。」ということですので、プラチナが見直されて価格が上昇する可能性も否定できない、ということですね。
ご参考になれば幸いです。


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