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コラム

アマゾンが株式分割と自社株買いを発表。アマゾンの株式分割の「隠れたメリット」とは?

アマゾンが株式分割と自社株買いを発表

昨日の米国株は大幅反発でしたね。急騰していた原油が急落、小麦なども下落して、インフレ加速への懸念が後退しました。ウクライナ危機が解決されたわけでなく、まだ油断はできませんが。

さて、昨日引け後の時間外で、アマゾンが株式分割と自社株買いを発表しています。

アマゾン株は時間外で7%近く上昇、3,000ドルに迫っていますね。

データ元:FORM 8-K

FORM-8Kは、日本でいう「臨時報告書」です。

Board Approval of Stock Split
On March 9, 2022, the Board of Directors of Amazon.com, Inc. approved a 20-for-1 split of the Company’s common stock. (略)The stock split and the proportionate authorized share increase are subject to shareholder approval of the Amendment at the 2022 Annual Meeting of Shareholders, which is currently scheduled to take place on May 25, 2022. (略) Subject to shareholder approval of the Amendment, each Company shareholder of record at the close of business on May 27, 2022 will have 19 additional shares for every one share held as of such date reflected in their accounts on or about June 3, 2022. Trading is expected to begin on a split-adjusted basis on June 6,2022.

Share Repurchase Authorization
On March 9, 2022, the Board of Directors also authorized the Company to repurchase up to $10 billion of the Company’s common stock. (略)This stock repurchase authorization replaces the previous $5 billion stock repurchase authorization, approved by the Board of Directors in 2016, under which the Company had repurchased $2.12 billion of its shares.

株式分割の承認

2022年3月9日、アマゾンの取締役会は、20:1の株式分割を承認しました。この件は5月25日の株主総会の決議事項となります。株主総会で承認された後は、5月27日時点の株主に対して、6月3日時点の持株数の1株につき19株が付与されます。分割後の株価での取引は、6月6日から開始される予定です。

自社株買いの許可
また同日の3月9日、同取締役会は、同社の普通株式に対する100憶ドルの自社株買いについて、同社に許可しました。これは、2016年の50億ドルの自社株買いの許可(21.2億ドルの自社株買いを実施)に続くものです。

以下は、アマゾン株を2021年年初から相対比較したものです。(青がアマゾン、紫がアルファベット、赤がマイクロソフト、紺色がアップル、オレンジがS&P500、緑がナスダック100です。)

(本日の時間外の上昇はまだ反映されていません。)

巨大テック企業の中では、(メタを除外すると)アマゾンは最もパフォーマンスが悪いですが、さて今後どうなるでしょう。

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アマゾンの株式分割が持つ隠れたメリットとは?

今回のアマゾンの株式分割は、巨大テック企業のなかでは、アップル、アルファベット(グーグル)に続くものです。

アップルは2020年に4:1の株式分割を実施、アルファベットは今年2022年の7月15日付けで20:1の株式分割を実施する予定です。

株式分割の市場への影響は理論的にはニュートラルですが、個人でも買いやすくなるので一般的に好感されます。しかし、アマゾンやアルファベットの株式分割には、さらに追加的なメリットがあります。

アマゾンやアルファベットのような米国の主力株の株式分割は、「ダウ平均への組み入れの可能性が高くなる」という潜在的メリットがあるために、市場ではさらに好感される、とみられています。(参考記事:バロンズ

なおアップルとマイクロソフトは、すでにダウ平均に組み入れられていますね。

ダウ平均(ダウ工業株30種平均)は、ご存じの通り、(S&P500のような時価総額加重平均ではなく)株価平均で単純に算出する株価指数ですので、高い株価の株式の方が、低い株価の株式よりも指数への影響が大きくなります。アマゾンやアルファベットの現在の株価は4桁の株価なので、ダウ平均への影響が大きすぎて、ダウ平均に組み入れられる可能性がとても低いと考えられます。しかし主力株が今回のように大幅な株式分割によって株価が150ドル程度になると、ダウ平均への組み入れの可能性が一気に高くなる、とみられるわけです。

ダウ平均の構成銘柄は、銘柄の選択基準がわかりにくいですが、組み入れの発生も不定期で、高い頻度では発生しません。前回のダウ平均の組み換えは2020年8月で、アムジェン、ハネウェル、セールスフォースが追加され、エクソン・モービル、ファイザー、レイセオンが除外されました。(この件だけみても、組み入れの基準がとてもわかりにくいですね。)

ダウ平均は、S&P500・ナスダック100・ラッセル2000と比べると少々時代遅れかなと思います。とはいっても、米国で最も歴史が長く由緒ある指数で、組み入れられる影響は大きいでしょうね。

以上、ご参考になれば幸いです。

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