スノーフレークが投資家向け説明会を開催
クラウドベースのデータウェアハウスを手掛けるスノーフレークが、2021年6月10日に、(2020年9月に上場してから初めての)投資家向け説明会(Snowflake 2021 Investor Day)をバーチャルで開催しています。
今回の投資家向け説明会の資料は、同社IRサイトで入手することができます。
とにかくこの銘柄、どれだけ注目度の高いピカピカの銘柄かは、「PSR」(株価売上高倍率)が先週金曜引け時点で「100.04」でおわかりになると思います。株価が売上高(利益ではない)の100倍です。
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PSRは事業業態によりますが、一般消費財セクターなら5倍くらいで高水準、グロース株は10倍くらいで高水準です。テスラは現在16倍くらいです。
昨年(2020年)9月にIPOしてからの株価の推移は、以下の通りです。(2021年6月11日引け時点)
スノーフレークの長期計画
スノーフレークは、今回の説明会で以下のような長期計画を発表しています。
2029年度の目標は、「製品収益:100億ドル、年間成長率:30%、粗利率:75%」です。(2021年1月決算の製品収益は5.54億ドルですので、収益目標はこれの約18倍です。)
これらの目標をどのように達成するかについて、最も重要なポイントは、以下のスライドです。
同社では、製品収益が100万ドルを超える大口顧客の増加を推進するモデルをたてており、2029年度までに同規模顧客を(前期の77社から)1,400社以上に増加させる目標を設定しています。これらの大口顧客の平均製品収益は、(前期の340万ドルから)550万ドルに増加すると予想しています。
つまり、大口顧客だけで、平均5.5百万ドルx1,400社=77億ドル(全体の77%)の製品収益ですね。
なお、2022年度第1四半期(2021年の2月~4月)の製品収益は、2億1380万ドルで、前年同期比110%増加しています。
これだけ強気の計画の背景について、バロンズに複数のアナリストの評価が記載されています。
「スノーフレークのクラウドベースのプラットフォームは現時点で競合他社を大幅に上回っており、その技術的能力を競合他社が大規模にキャッチアップすることは、非常に難しい。」
「スノーフレークの株価はかなりのプレミアム(割高)で取引されているが、この会社が高い成長率を続ける可能性が高いため、アウトパフォームする可能性が高い。」
「バリュエーション相当まで成長し続ける間、株価はしばらくの間中立にとどまる可能性があるが、長期的な強気相場であり続ける可能性があり、目標株価は311ドル。」
(出所:バロンズ)
割高で「買い時」がないですが、超注目の銘柄ですので業績のウォッチを引き続き続けたいと思います。