FOMCを控えて、足元で銅価格が下落傾向にありますので、チャート分析をしておきたいと思います。
ファンダメンタルズ面では、中国での需要一服の見方、およびFRBの出口戦略着手への警戒感で売られている模様ですが、この記事ではテクニカル面に注目します。
銅先物の1時間足チャート(2021年年初~)
下のチャートは、銅先物(COMEX)の1時間足チャートです(2021年6月16日時点)。
青い水平線は、今年2月25日の高値(4.3755)です。4月25日のこのラインを上抜け、その後はこのラインがサポートに転換して推移していましたが、現在、この重要なサポートラインでの攻防となっています。
明確に下抜けるか、に注目です。
銅先物の日足チャート(2010年~)
つぎに長いスパンでみてみましょう。
前回高値4.6495(2011年2月)に到達したのが、先月の5月7日です。
ここを拡大すると、以下のような日足です。前回高値を上抜けた後に達成感でレジスタンスになっていますね。
足元では、原油を除いて、コモディティ全体にピークアウトした兆候が見えます。その中でも銅は先行して動きますので、今後の動きに要注意ですね。
今晩にFOMCがありますが、FRBの出口戦略着手について特段の材料がない場合は、株式と為替は8月のジャクソンホールまで、すこし早い「夏枯れ相場」になる可能性もあります。その場合はコモディティの調整相場の注目度が高まると思います。