ロビンフッドがSECに上場申請
今週の月曜(2021年3月22日)にロビンフッドが米証券取引委員会(SEC)に上場申請書類を提出した、と報道されていますね。
Trading App Robinhood Says It Files Confidentially for IPO(Bloomberg, 2021-03-23)
“Confidentially”に書類提出した割には、ブルームバーグが最初に報道したあとに一斉に報道されていますね。
この上場による資金調達額は不明で、また直接上場(Direct listing)を使用するのか、従来のIPOを使用するのかもまだ不明のようです。
なお直接上場は、新株の発行を伴わず、公募価格が存在しない上場の方法です。直接上場は、企業の評価が市場に委ねられるので効率的に資金調達が可能で、上場のコストも低くなるので注目されています。
通常、SECに上場申請書類を提出してから、SECの審査に1〜2か月ほどかかります。 ブルームバーグは、ロビンフッドが第2四半期のどこかで上場する可能性があると予測しています。
同社は2013年に設立、手数料無料のオンライン証券サービスを提供しています。従業員は2020年時点で1,281人。これまでに56億ドルの資金を調達しています。顧客のオーダーフローは、シタデルなどのHFT(超高速自動トレードを行うヘッジファンド)大手に流れており、同社はリベートを受け取っています。また今年1月のゲームストップ(GME)株等の相場騒乱の際に、GME株等の株式の購入を制限した件について、精査されています。
マーケットはどのような評価をするでしょう?
上場で透明性が高まるのは良いですね。