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コラム

ダウ平均だけを見て米国株投資をしてはいけない理由

はじめに

ダウ平均(ニューヨーク・ダウ工業株30種平均株価指数)は、100年以上の歴史を持っており、米国株式市場の主要な株式指数として利用されています。2020年11月下旬には、ダウ平均が史上初の30,000ドルを超えたことが好感されました。

ただしダウ平均は、由緒ある主要な株式指数である一方、少々「時代遅れ」になっています。実際のところ、世界中のインデックスファンドはS&P500を基準としており、機関投資家は米国株式市場の全体の状況を表す代表的指標としてS&P500指数を利用しています。

今回は、はじめて米国株に投資する方のために、「ダウ平均だけを見て米国株投資をしてはいけない理由」と題して、ダウ平均の持つ問題点をまとめました。

ダウ平均の問題点1.株価平均型の株価指数である(時価総額が考慮されていない)

株価指数には、大きく分けて以下の2種類があります。

1.株価平均型株価指数
2.時価総額加重平均型株価指数

株価平均型株価指数の典型は、単純平均です。単純平均は、対象となる銘柄の株価をすべて合計し、銘柄数で割って算出しますので、株式分割の場合、企業価値は変わらないのに株価指数は下がってしまいます。ダウ平均は、この問題や、構成銘柄が変わったときに対応する方法として、分母の数値を調整して連続性を維持します(これをダウ式株価指数といいます)。しかしダウ平均が時価総額を考慮していないことに変わりはありません。

一方、時価総額加重平均型株価指数は、組入銘柄の時価総額合計を、基準となる一時点での時価総額合計で割って算出します。「時価総額」は、基本的には「株価 x 発行済株式総数」ですが、保ち合いなどの固定株の影響を排除するために、より厳密に「株価 x 浮動株式総数」で算出する「浮動株基準株価指数」を使うことが一般的です。S&P 500、ナスダック総合指数・同100指数、東証株価指数(TOPIX)、ドイツ株価指数(DAX30)、FTSE100指数など、主要な株式指数はすべて、浮動株基準の時価総額加重平均型株価指数となっています。

時価総額加重平均型株価指数の方が、株価平均型株価指数よりも科学的であることは明らかです。

ちなみに日経平均も、(連続性の維持の方法がダウ平均と異なりますが)株価平均型株価指数で、時価総額を考慮していません。したがって値がさ株の影響を受けやすいのは、皆さんご存じの通りですね。

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ダウ平均の問題点2.構成銘柄が少なく、銘柄選択の基準が恣意的

最も大きな問題点は、やはり銘柄数が30しかないことだと思います。(ドイツDAXも30ですが、そもそも市場規模が違いますし、DAXの方は上記の通り時価総額加重平均型の指数です。)

あと、構成銘柄の選考基準が恣意的・主観的であることも問題点です。ダウ平均の公表されている銘柄採用方法は、「重要なのは数量的なルールではなく、優れた評判を有し、持続的な成長を示し、数多くの投資家の関心がある企業を採用」となっています。

株価指数の選考基準は、主観を交えず、科学的・数量的である方が適切であることは明らかです。

2020年の8月31日の取引より、ダウ平均からエクソンモービル、ファイザー、レイセオン・テクノロジーズが除外され、代わりにセールスフォース、アムジェン、ハネウェル・インターナショナルが組み入れられました。背景としては、アップル株が8月31日から株式分割(1:4)されるため、指数に占めるITの割合が小さくなり、補正をするために「新しいタイプの企業を組み入れ、米国経済をより反映させた」とS&Pは説明しています。

この銘柄入れ替えは、セクターの構成比のバランスをとることで現状の米国経済を反映させるという趣旨ですが、30銘柄だけの中の入れ替えなので恣意的で様々な憶測が生じるのは避けられないと思います。

米国株に投資する場合、ダウ平均だけにあまりとらわれずに、まずS&P500指数で市場全体の状況をみて、またナスダック総合指数・同100指数でIT・ハイテク株の状況、ラッセル2000で中小型株の状況をみることをおすすめします。

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