「欧州の株価指数CFD」投資入門ガイド（FTSE100・EURO STOXX50・DAX40・CAC40）

はじめに

今回は、欧州地域の代表的な株価指数についてまとめておきたいと思います。

米国株の株価指数CFDと同様に、欧州の株価指数CFDをトレード対象に加えると、グローバル分散投資を始める上で良いきっかけになると思います。

欧州は国の数が多いため、株価指数の数も多いですが、今回はその中でも特に重要な以下の４つの株価指数をとりあげます。

• FTSE100株価指数（英国）
• EURO STOXX50株価指数（ユーロ圏）
• DAX40株価指数（ドイツ）
• CAC40株価指数（フランス）

各株価指数の構成銘柄も後ほど紹介します。欧州の株価指数の最大の特徴は、米国の株価指数と比べると、バリュー株や景気循環株の割合が相対的に大きい点です。

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欧州の株価指数のパフォーマンスと特徴

下のチャートは、2021年年初を基準に、FTSE100、Euro Stoxx50、DAX40、CAC40を、S&P500、ナスダック100、ダウ平均、日経平均と相対比較したものです。

最終更新日：2022年1月17日（クリックで拡大できます。）

2021年の年初からのパフォーマンスは、上から、CAC40、S&P500、ナスダック100、ユーロストックス50、FTSE100、DAX40、日経平均、の順になっています。日経平均だけは明らかに蚊帳の外となっています。

上記の2021年の推移から言えることは；
「欧州の株価指数は、米国の株価指数と同様にトレンドがわかりやすく、素直な動きをする傾向がある。」という点です。欧州の株価指数CFDは、米国株の株価指数CFDと同様に、比較的トレードしやすい、といえそうです。

一方で日経平均は、2021年を見る限り、最もパフォーマンスが悪いだけでなく、動きがチョッピ―（Choppy）で明確なトレンドがあまり出ておらず、不規則な上下動を繰り返す傾向があります。
日本株だけに投資するのは、明らかに無謀です。

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FTSE100株価指数とは

ロンドン証券取引所 FTSE100情報サイト

FTSE100株価指数は、ロンドン証券取引所（LSE：London Stock Exchange）における株価指数で、LSEに上場する銘柄のうち、時価総額の上位100銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。この100銘柄で、LSE上場企業の時価総額の約8割を占めています。算出はLSEグループの子会社であるFTSEグループ※が行っています。

※FTSEグループとは
FTSEグループは、フィナンシャル・タイムズ（FT）の親会社であったピアソンがFTSEインターナショナルの過半数の株式を所有していましたが、2011年12月に、その後はLSEグループの子会社となっています。2015年5月以降、「FTSE Russell」のブランドネームで事業展開しており、LSEグループが2014年に買収したFrank Russell Companyとのジョイント事業の形態を採用しています。

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FTSE100株価指数の構成銘柄

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EURO STOXX（ユーロ・ストックス）50とは

EURO STOXX 50サイト

ユーロ・ストックス50株価指数（EURO STOXX 50 Index）は、ドイツ取引所の子会社であるSTOXX（※）が算出する、ユーロ圏先進11カ国における上位銘柄により構成される株価指数で、流動性の高い50のブルーチップの株価を基に算出される、時価総額加重平均型の株価指数です。1998年2月26日に算出が始められ、構成銘柄は例年9月に定期更新が行われるほか、不定期に入れ替えが行われる場合もあります。

※
STOXXではユーロ・ストックス50の他に、後述のドイツ「DAX40」や、ヨーロッパ先進国における証券取引所上場の上位600銘柄により構成される「ストックス欧州600指数（STOXX Europe 600 Index）」、ストックス欧州600の上位銘柄だけで構成される「STOXX Europe 50指数」など多数の株価指数を公表しています。

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EURO STOXX 50の構成銘柄

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DAX40とは

DAX40株価指数は、フランクフルト証券取引所で取引されるドイツの主要40銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数で、前述のユーロ・ストックス50と同様にドイツ取引所の子会社であるSTOXXが算出しています。

2020年11月24日、ドイツ取引所は、DAXの構成銘柄の数を30から40に増やし、入退場の財務基準を厳しくするDAXの改革実施を発表しました。これは同指数に組み入れられていた独ワイヤーカードの粉飾事件がきっかけで、企業統治（ガバナンス）などの観点から運用指標としての質の向上をめざすものです。

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DAX40の構成銘柄

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CAC40とは

CAC40（キャックキャロント、Cotation Assistée en Continu quarante）は、ユーロネクスト・パリ（2000年以前はパリ証券取引所）に上場されている株式銘柄のうち、時価総額上位40銘柄を選出して構成される、時価総額加重平均型の株価指数です。1987年12月31日の株価を基準値1,000として算出されています。フランスの代表的な指数であるとともに、欧州においてドイツDAX40やイギリスのFTSE100と並ぶ注目度の高い株価指数です。

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CAC40の構成銘柄

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※ユーロネクストとは
ユーロネクスト（Euronext）は、パリ、アムステルダム、ブリュッセル、ダブリン、リスボン、オスロ、ミラノの各証券取引所を運営する企業です。本社はアムステルダムとパリ（登記上はアムステルダム）に設置されています。同社は、2000年9月に、アムステルダム、ブリュッセル、パリの3つの証券取引所が経営統合して設立、経営統合後、3つの証券取引所はそれぞれ、ユーロネクスト・アムステルダム、ユーロネクスト・ブリュッセル、ユーロネクスト・パリと呼ばれています。さらに2002年にリスボン証券取引所とロンドン国際金融先物取引所（LIFFE）が加入しました。2006年6月、ニューヨーク証券取引所を運営するNYSEグループとの経営統合が発表され、2007年4月に統合企業であるNYSEユーロネクストの傘下となりましたが、2012年12月に米国のIntercontinental Exchange Inc.（ICE：参考記事）が同社を買収し、2013年にNYSEユーロネクストは消滅、2014年6月、ICEのユーロネクスト売却に伴い、ユーロネクストはユーロネクスト・パリに株式を上場しました（ティッカー: ENX ）。

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欧州の株価指数CFDを取り扱う国内証券会社

国内証券では「IG証券」において、欧州の株価指数CFDを網羅的に取り扱っています。

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