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「株主還元利回り」「自社株買い利回り」に注目して、米国株投資をレベルアップさせよう

「株主還元利回り」「自社株買い利回り」とは?

今回の記事では、「株主還元利回り」「自社株買い利回り」に着目した米国株投資について、まとめておきたいと思います。

これら2つの用語は、あまり聞きなれない方も多いと思います。これらの用語は、米国株の長期投資を深堀りするときにとても重要であると思いますので、ぜひおさえて頂ければと思います。

「株主還元利回り:Shareholder Yield」と「自社株買い利回り:Buyback Yield」は、以下の計算式で求められる利回りです。

株主還元利回り=(①配当支払総額 + ②自社株買い総額)/ 時価総額
自社株買い利回り= 自社株買い総額 / 時価総額

参考に「配当利回り:Dividend Yield」の計算式は、以下の通りです。
配当利回り = 配当支払総額 / 時価総額

株主還元利回りの分子は、配当支払総額と自社株買い総額の合計です。つまり、株主還元利回りは、配当利回りと自社株買い利回りを合わせたものです。

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米国企業は自社株買いに積極的である

米国企業の特徴の一つとして、自社株買いに積極的なことが挙げられます。株主を重視する米国企業は、なぜ自社株買いに積極的なのかというと、以下のようなメリットがあるためです。

自社株買いのメリット(株主・企業の双方のメリット)

  • 自社株買いを実施すると、発行する株式数が減少するため、利益総額が変わらなくても、EPSやROEが高まり、企業価値の向上につながり、その結果、株価の上昇や下支えが期待できます。

自社株買いのメリット(企業のメリット)

  • 自社株買いを実施すると、発行する株式数が減少するため、配当金の支払い総額が減少します。
  • 減配(配当の減少)は、市場に否定的な影響を与えますが、自社株買いにはそうしたコミットメントがなく、機動的に増減させることができます。

(参考記事)

米株高を支える自社株買い、90兆円 過去最高迫る 
2021年11月17日、日経
米国企業の自社株買いが急増し、米株式相場を押し上げている。2021年は9月末時点で約7800億ドル(約90兆円)とすでに昨年実績を上回る。業績好調なテック大手や、米当局による自己資本規制の緩和に伴い金融機関が目立つ。年間ベースでは、過去最高の18年の約9700億ドル超えも視野に入る。日本企業も自社株買いを増やしているものの、米国企業と開きがあり、日米の株価の違いにつながっている。

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「株主還元利回り」「自社株買い利回り」に注目して、米国株投資をレベルアップさせよう

「配当利回り」は、インカムゲインを重視する投資家にとって、重要な指標の一つではありますが、配当利回りだけでは会社のキャッシュ・フローの全容がわかりません。

上述の通り米国企業は自社株買いに積極的であるため、「自社株買い利回り」と、配当に自社株買いをあわせた「株主還元利回り」に注目した投資を行うことが有効になります。

「株主還元利回り」「自社株買い利回り」に注目した投資では、その会社がどのようにキャッシュを株主に還元しているかだけでなく、その前提として、「そのキャッシュをどのように生み出しているか?」についても着目することが重要です。たとえば自社株買いを行うために債務が増えていないかをチェックする必要があります。

キャッシュフローが潤沢で、且つ「株主還元利回り」「自社株買い利回り」を重要視している代表的な銘柄は、なんといってもアップル

データ元:アップルIRサイトの「Capital Return History」

アップルの配当利回りは約0.5%とかなり小さいですが、大規模な自社株買いによって、昨年で見ると株主還元利回りは3%~4%の水準となっています。

アップルは長年にわたって株主還元(自社株買いと配当の両方)を続けており、その基準として、上表の一番右の「ネット・キャッシュ」の残高を基準としています。(ネット・キャッシュとは、キャッシュ(現預金と短期有価証券などの現金同等物の合計)からデット(借入金・社債・リース債務などの有利子負債の合計)を差し引いた金額です。)アップルの財務戦略では、このネット・キャッシュをニュートラル(ゼロ)にすることを目標にしています。以下の参考記事も子覧頂ければと思います。
アップルは第2四半期の決算に特に注目。キーワードは「ネット・キャッシュ・ニュートラル」
アップルの財務戦略の目標「ネット・キャッシュ・ニュートラル」とは アップルのWebサイトのIRページでは、アップルの重要な特徴を示す、ある「表」をみることができます。 クリックで拡大できます。↓(出所:アップルのIRページ) ...

「株主還元利回り」「自社株買い利回り」に着目したETF「WTV」

次に、株主還元利回り・自社株買い利回りに着目した運用戦略をもつETFとして、「WTV:WisdomTree U.S. Value Fund」を紹介しておきたいと思います。

WTV:WisdomTree U.S. Value Fund

運用会社:WisdomTree
Yahoo Finance

(2022年3月25日時点)

  • 資産総額:116 Mil$
  • 経費率:0.12%
  • 開始日:2007年2月23日
  • 配当利回り:1.80%
  • 株主還元利回り:6.90%

WTV の運用目的は、株主還元利回りが高く、かつ良好な財務特性(ROE・ROAなど)を持つ米国の大型株・中型株に投資することで、インカムゲインとキャピタゲインの双方を追及することです。このETFは、ウォーレンバフェット氏の投資哲学である「高品質な事業に対して、妥当なバリュエーションで投資する」ことを採用しており、「適切な理由により適切な価格で行われる自社株買い」を重要視しています。

WTVの特徴(データ元:WisdomTree, WTVファクトシート

2021年12月31日時点で、WTVの配当利回りは約1.69%であり、それほど高い水準ではありませんが、S&P500の利回りである1.24%を上回っています。一方で、WTVの株主還元利回りは7.3%と非常に高い水準を示しています。このETFの株主還元利回りの約4分の3は、配当ではなく買い戻しによるものです。

株価が低ければ低いほど、自社株買い利回りは高くなります。WisdomTreeでは、この高い株主還元利回りは、「過小評価されている多くの米国企業が、割安になっている自社株を買い戻している」ことを示していると分析しています。(引用元:バロンズ

また、このETFのセクター別ウエイトを見ると、米国企業の自社株買いは、セクター別に大きな偏りがあることがわかります。3月22日時点で、WTVの中で最大のセクターウェイトは29%の金融であり、次に一般消費財(13.4%)、ヘルスケア(11.8%)、インダストリアル(10.8%)と続きます。 WisdomTreeによると、直近の金融セクターの自社株買い利回りは約3.5%で、セクター別では最高水準である一方、エネルギーセクターの配当利回りは3.22%と最も高いですが、自社株買い利回りは0.74%と最低水準です。

「エネルギーセクターは配当利回りが高い」ことは良く知られていますが、「自社株買い利回りでは、金融セクターが最も高く、エネルギーセクターが最も低い。」という認識を持っておくと良いと思います。

参考に、WTV上位10位保有銘柄(2022年2月28日時点、計14.07%)は、以下の通りです。

  1. Credit Acceptance Corporation 1.68%
  2. eBay Inc. 1.57%
  3. Lumen Technologies, Inc. 1.49%
  4. DaVita Inc. 1.42%
  5. Apple Inc. 1.41%
  6. Allstate Corporation 1.38%
  7. Goldman Sachs Group, Inc. 1.29%
  8. Oracle Corporation 1.29%
  9. Cigna Corporation 1.28%
  10. Altria Group Inc 1.26%

なお2021年年初を起点にしたWTVとS&P500の相対リターンをみると、以下の通りです。
(クリックで拡大できます。)

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「自社株買い」を直近に発表した主要企業リスト

以上、ご参考になれば幸いです。

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