(祝)S&P500指数4,000ポイント達成!
先週は、S&P500株価指数が史上はじめて4,000ポイント台に届きましたね。
バロンズのメルマガに、S&P500が「3,000ポイントから4,000ポイントまで上昇する間」に起きたことをまとめていますので、引用してご紹介したいと思います。
“A Very Round Number” (Barron’s Review & Preview, 2021-04-01)
S&P500が初めて3,000ポイントを達成したのは、2019年7月12日
S&P500が初めて4,000ポイントを達成したのは、2021年4月01日
この間、わずか434取引日です。
434日間に起きた大きな出来事
この間に起きた大きな出来事といえば、
- アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンの4社だけで、時価総額が3.1兆ドル増加しました。
- 一方、エクソンモービル、ボーイング、シェブロン、ファイザーを含む10社のワースト・パフォーマーによって、時価総額が約4,000億ドル減少しました。
- おそらく最も興味深いS&P500に起きたダイナミクスは、アメリカの2大銀行の状況の変化です。ウェルズファーゴが500億ドル近くの時価総額を失った一方で、JPモルガンチェースは1,000億ドル以上の時価総額を増加させました。
ご参考に、ウェルズファーゴとJPモルガンチェースのパフォーマンスを、S&P500が初めて3,000ポイントを達成した2019年7月12日を起点に比較すると、以下のようになります(クリックで拡大できます)。
赤がウェルズファーゴ、青がJPモルガンチェース、参考にオレンジがS&P500です。
ウェルズファーゴは、「口座詐欺スキャンダル(Fake accounts scandal)」の後に連邦準備制度によって課された資産増加の禁止によって制約されてきました。 対照的に、JPモルガンはパンデミックの中でバランスシートを拡大し、超低金利の資金調達コストと保有するローンおよび債券のプラスの利回りとの間のスプレッドから利益を順調に得ています。
このスキャンダルは、ウェルズファーゴの従業員が、2000年代から長期にわたって、ノルマ達成のプレッシャーの下で既存顧客の名前で350万の偽の口座を作成、これらの口座の多くで不正なオンライン請求などが行われた事件です。