2022年の米国株は、昨年ほど上昇しない
2021年のS&P500株価指数は、年間で約27%上昇して終えました。多くの米国株投資家にとって、良い年になりましたね。
しかし、今年2022年は、昨年ほど米国株は上昇しない、という見方があります。下記は、私が購読している江守さんのメルマガの新年1発目の冒頭の下りです。
2022年は米大統領2年目の年になる。米大統領のサイクルは重要である。4年間の任期のうち、2年目は圧倒的にパフォーマンスが悪い。ほとんど上がらないか、マイナスになるリスクもある。市場のS&P500の2022年のパフォーマンス予想は8%程度である。しかし、過去の統計では5%程度である。つまり、2021年のことは忘れた方がよい。
もっとも、だからと言って、米国株が上がらないわけではない。過去平均では上昇している。この点は間違えないことである。年初から年央までは上昇しても、その後は下げやすいというのが米大統領2年目のパターンである。いずれにしても、今年はかなり慎重に見ていくべきであろう。とはいえ、やるべきことは変わらない。これまでの経験を最大限に生かして、押し目買いのタイミングを逃さないことである。なぜなら、米国株が最も上昇するのが大統領3年目の年だからである。
米国株は、世界で最も流動性が高い株式市場で、上記のようなシーズナリティがとてもよく機能するのですが、この「大統領選と株式市場の関係」はかなり確度の高いアノマリーといえます。任期3年目に株価が上昇しやすいのは、翌年の選挙戦に向けた景気対策などを織り込むためと考えられています。
大統領の任期3年目、つまり大統領選挙の前年に株価が上昇しやすい傾向があることについて、マッキンリー大統領1期からオバマ大統領1期までの全30回のうち、任期3年目に株価が上昇したのは24回で、その確率は80.0%に達していることが実証分析されています。(引用元:米大統領選挙と株式市場の関係)
2022年はインデックス投資よりも個別株物色
昨年も一昨年も、米国株はインデックス投資が結果的に良かった、といえるかもしれません。
しかし、今年2022年は米国株全体が予想どおりあまり上がらないならば、個別株の選別がパフォーマンスを左右する、といえるかもしれませんね。

2022年、米国株.comでは個別株の紹介に特に注力していきたいと思います。