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「BNPL(Buy Now Pay Later)」はフィンテックの注目分野
BNPL(Buy Now Pay Later)とは
BNPL(Buy Now Pay Later)は、「今すぐ購入して後で支払う」、要は後払い・分割払いによる決済サービスです。
BNPLは、クレジットカードのリボ払いと似て非なるものです。
クレジットカードのリボ払いは長い歴史があり、クレジットカード会社の高収益体制の基盤となってきました。消費者は高い利息と延滞手数料で疲弊し、また商店側も売り上げ増につながるものではありませんでした。
一方、BNPLはより柔軟で透明性があります。クレジットカードの高金利のリボ払いと異なり、通常は利息はかかりません。また支払い方法は、毎週・隔週・毎月などから自由に選択できます。また最大のポイントは、与信審査です。クレジットカードの与信審査は日数がかかりますが、BNPLでは、SNSの友人関係や、ウェブサイトの閲覧履歴、オンライン購買履歴などのソーシャルデータを活用してリアルタイムに審査を行い、数分で与信を行います。
BNPLのサービス提供企業は、貸し倒れのリスクをとる一方で、手数料を商店側(後述のアファームの場合、平均5.8%)から受け取ります。商店側は手数料を支払う代わりに、売り上げ増と、割賦払いによる様々な負担を軽減できます。
BNPLは、eコマースの環境の中で最も急速に成長する形態と見られており、2025年までに世界中で3,500億米ドル近くの取引に達すると予測されています。
BNPLサービスを提供する企業
BNPLを手掛けるフィンテック企業として、米国では、サンフランシスコに本社をおくアファーム(Affirm Holdings, Inc.)が注目されています。同社は、ウクライナ生まれでペイパルを共同設立したマックス・レヴチンらによって2012年に設立、2021年1月にナスダックに上場したばかりです。
BNPLは、世界的に競争が激しくなっており、グローバルに多くの注目企業が生まれています。世界最大規模のスウェーデンのクラーナ(Klarna)、オーストラリアのアフターペイ(Afterpay)は、米国市場でもアファームに先行しています。
またペイバルはBNPLの「ペイイン4」サービスを開始、またアメックスも市場に参入しています。 東南アジアなどでもBNPLのスタートアップが生まれています。
なお、日本のネットプロテクションズという会社が、「BNPLカオスマップ2020」という世界中のBNPLをまとめた図を作られていますので、ダウンロード先をリンクさせていただきます。
データ元:https://corp.netprotections.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/BNPL_chaosmap-1.pdf