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ランキングと個別銘柄チャートの最終更新日は、2022年12月25日です。
コラム

米国株「SPAC」特集(2)SPACは普通のIPOより収益性が悪いことに注意!

はじめに

前回の記事で、SPACの概要や、昨年(2020年)のSPACの新規上場数が248件と急増したこと、また投資家から見たメリット・デメリットなどをご紹介しました。

また、最大のメリットを享受するのは(投資家ではなく)多額の成功報酬を得るスポンサーで、また2020年にSPACが急増した背景としては、新型コロナによる各国の中央銀行の超緩和政策で、過剰な資金が流入したことなどもご説明しました。

今回の記事では、急増するSPACについて、注意したほうがよいと思われるデータをご紹介します。

投資家からみて、SPACの合併後のリターンは、普通のIPOのリターンより収益性がとても悪く、SPACの7割はマイナス(損失)になっている、というデータです。

SPACの合併後、3割の会社だけがプラスのリターン

SPACが買収先を見つけて合併した場合の、その後の株価のパフォーマンスについて、以下の興味深い記事をご紹介します。

ルネサンス・キャピタル社の記事:
「SPACの平均リターンは、従来のIPOのリターンを下回っている」
SPAC returns fall short of traditional IPO returns on average

2020年はSPACの上場数が記録的な増加となりましたが、合併後のSPACのリターンは停滞したままです。同社は、この調子でいけば、2年後に、(ターゲット企業の買収失敗によって)投資家への資金の返還が記録的な増加になるかもしれない、と予測しています。

ルネサンス社の分析結果のポイントは、以下の通りです。

2015年~2020年の SPACのIPOは、合併後のパフォーマンスが停滞しています。
2019年~2020年のSPACの合併は、2016年~2018年の合併をアウトパフォームしています。
合併が保留(ペンディング)中のSPACは、合併後のSPACよりもパフォーマンスが優れています。
大規模なSPACの合併は、小規模なSPACの合併をアウトパフォームしています。
ヘルスケアとテクノロジー関連のSPACはアウトパフォーム、一方でエネルギー関連のSPACはアンダーパフォームしています。

2015年以降の313件のSPACのIPOのうち、93件が合併を完了し、株式公開しています。これら93件のSPAC合併後の平均パフォーマンスは、平均では-9.6%の損失、中央値は-29.1%でした(普通株)。一方、2015年以降の従来のIPOの平均リターンが47.1%です。上記93件のSPACの合併のうち29件(31.1%)だけがプラスのリターンとなっています(2020年9月末時点)

 

DKNG:ドラフト・キングズ(スポーツカジノ)、SPCE:バージンギャラクティック(宇宙旅行)など最近のSPAC合併の大型銘柄は、確かに魅力的に見えますが、一方で、大半のSPACは合併後のリターンが停滞している(3割だけがプラスで、残り7割はマイナス)ことは要注意です。
SPACへの投資を検討する場合は、スポンサーなどを分析して、銘柄選びを慎重にすすめることが必要です。

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