ダウ平均は一時1100ドル超下落
昨晩の米国株は、久々にプラス引けでしたね。昨晩はFOMCを前に、米金融政策やウクライナ情勢に関する先行き不透明感から、ダウ平均は一時1100ドル超下落して、昨年4月以来の安値を付けましたが、引けにかけて急速に上昇、プラス圏で引けました。
前週は、S&P500とナスダックの週間下落率が、新型コロナウイルスのショック相場(2020年3月)以来最大となっています。
ハイテク株暴落の中で、あまり下がっていない大型ハイテク株は何か?
足元の暴落相場の中で、あまり下っていない大型ハイテク株が、一つだけあります。
それは、台湾の半導体ファウンドリ世界最大手「TSMC」です。
上のチャートは、大型ハイテク株を中心に、今年の年初からのパフォーマンスを相対比較したものです。(クリックで拡大できます。)
パフォーマンスの良いもの(悪くないもの)から順に並べると、以下の通りです。
- TSMC:▼2.2%
- S&P500:▼8%
- メタ(フェイスブック)▼8.8%
- グーグル:▼9.7%
- アップル:▼11.2%
- マイクロソフト:▼11.4%
- ナスダック100:▼12%
- ナスダック総合:▼12.4%
- アマゾン▼15.1%
- エヌビディア:▼22.4%
- テスラ:▼22.4%
- モデルナ:▼33%
- ネットフリックス:▼35.1%

TSMCは、今月13日に公表した2021年4Q決算が市場予想を上回ったこと、また、もともと半導体を巡る台湾の地政学リスクから昨年は他の大型ハイテク株に比べて相対的に上昇していなかったこと、などがあげられそうですね。

なおモデルナとネットフリックスは、S&P500全体の中でもワーストパフォーマーになっています。