金融機関を皮切りに、2021年1月~3月の四半期決算発表が始まりましたね。
半導体のサプライチェーンなどの懸念事項があるものの、概ね堅調な決算が期待されているようです。
ここで一つ、注意点があります。当四半期を、昨年の1~3月と比較する「対前年同期比較」をすると、だいたいとても良い数値になります。
昨年の1~3月は、パンデミックの影響で業績が急落した企業が多いためですね。
そこで、1~3月決算は、「対前年同期比較」だけでなく「対前々年同期比較」も同時にやってみると良いと思います。
たとえば、今週すでに決算発表した銘柄のうち、ゴールドマンサックスは、以下のような感じです。
(クリックで拡大できます。)
対前年同期比だけでなく、対前々年同期比でも好調であることがわかります。
投資銀行は、SPACブームの恩恵を受けていますね。
季節性の高いセクターでは、対前々年同期比較によって、コロナ前の水準まで回復したか否かが、より明瞭にわかると思います。
ご参考になれば幸いです。