IG証券
コラム

AT&Tの配当利回りは、今度どうなるか?

AT&Tが、メディア事業を分離するメガディールを発表

既報の通り、2021年5月17日、AT&Tは「ワーナーメディアのメディア事業を分離し、ディスカバリーと統合する」という巨大ディールを発表しました。AT&Tは、5Gとファイバーインターネットのコアドメインに焦点を回帰させ、一方でディスカバリー側は、CNN・HBO・HGTX・フードネットワークなどを展開する新しい巨大エンターテインメント企業が誕生することになります。
AT&Tの株主は、ワーナーメディア+ディスカバリーの新メディア会社の71%を所有し、ディスカバリーの株主が残りを所有します。 合併は2022年半ばに完了する予定です。

AT&Tは、「通信とメディアの融合」という壮大なテーマを諦めて、身軽にして本業でベライゾンとの5G競争に専念、ということですね。

5月17日(月)、株式市場では両社にとって望ましいという見方から、両銘柄とも上昇して始まりましたが、AT&Tは減配・配当利回りの低下が嫌気されて下げに転じ、終値31.37ドル(▼2.7%)。また動画配信業界の競争激化懸念から、ディズニー▼2.0%、ネットフリックス▼0.9%、バイアコムCBS▼1.3%と売られました。

5月18日(火)、AT&Tは終値29.55ドル(▼5.8%)で、S&P500銘柄中最大の下落でした。
5月20日(木)、AT&Tは終値29.64ドル (△2.35%)で引けています。

AT&Tの株価の推移(クリックで拡大できます。)

目次に戻る

スピンオフ後のAT&Tの配当利回りは?

AT&Tは、このディールの一環として、配当金をフリーキャッシュフローの約40%の配当率に「リセット」すると発表しました。経営陣は2023年のフリーキャッシュフローを少なくとも200億ドルと見積もっており、年間配当金は約80億ドル、1株当たり約1.11ドルになります(AT&Tの発行済み株式数は約71.9億株です)。(参考文献:バロンズ

ちなみに先週金曜引け(ニュースが出る前)のAT&Tの株価は、32.24ドル。予想配当率(1株当たり配当)が6.46ドルで、予想配当利回りは6.46%でした(データ元はYahoo Finance)。

スピンオフ後のAT&Tが、ベライゾンコミュニケーションズ(VZ)と同じ水準のパフォーマンスを出すと仮定すると、ベライゾンの現在の4.3%と同じ年間配当利回りを想定して、1株あたり約25.88ドルの株価が逆算されます。(参考文献:バロンズ

なおワーナーメディア+ディスカバリーの新メディア会社を評価することはより困難な作業です。将来のストリーミング市場の成長予測と、その中での新会社のポジションに左右されます。また新会社は、成長が期待できるストリーミング事業だけでなく、「コードカッティング」で市場が縮小するケーブルテレビ事業も含んでいます。

結論1
スピンオフ後に新規にAT&Tの株主になる場合、これまでのように高い配当利回りに妙味があるかどうかは、AT&T株価の行方次第ですね。上記の通り、約25.88ドルの株価でベライゾン並みの配当利回り4.3%、が一応の尺度となると思います。
結論2
高い配当利回りに妙味ありと判断して投資していた既存のAT&Tの株主は、配当率の低下、配当利回りの低下というデメリットに直面しますが、ワーナーメディア+ディスカバリーの巨大メディア会社の株が与えられます。そのメリット側の評価は、このメディア会社の将来のパフォーマンス次第ですね。

目次に戻る

(オススメ)江守哲のリアルトレーディング・ストラテジー独自の「グローバルマクロ戦略」に基づいた運用の過程、分析を日本の投資家にお届けいたします。 | GogoJungle
独自の「グローバルマクロ戦略」に基づいた運用の過程、分析を日本の投資家にお届けいたします。

【(オススメ)グローバル投資戦略で最適な金融商品を選べる「IG証券」】IG証券
IG証券のメリット
・米国株の取扱銘柄数:約4,000銘柄(ほぼ全銘柄)
・米国株のレバレッジ5倍、売りからも可能(信用取引と同様のトレード可能)
・リーズナブルな手数料・1株数百円~数千円から
・米国株、米国ETF、欧州株、中国株、日本株等のCFD:約12,000銘柄
・世界の主要株価指数CFD(ラッセル2000、GAFAM+指数、VIX指数を含む):約40銘柄
・金、原油、銅、コーンなど商品CFD:約70銘柄、通貨(FX):約100通貨ペア
・ARKK・ARKQなどのARKのETF(CFD)を取り扱う国内証券はここだけ
・バイナリーオプション、ノックアウト・オプション
・ロンドン取引所上場、世界23万人以上が利用、CFD世界No1
・学習コンテンツ充実、新規口座開設キャンペーン(5万円キャッシュバック)
スポンサーリンク
米国株投資ガイド『米国株.com』
タイトルとURLをコピーしました