おはようございます。
今週金曜は月末営業日で、リバランスに要注意の週です。
さて昨日の米国株市場は、急落で始まったものの終盤に急速に切り返し、ダウ平均は+0.05%、S&P500は+0.13%、ナスダック総合は、-0.5%でした。
米10年債利回りは1.347%に小幅下落、原油WTI先物は61台と横ばいで推移しています。

S&P500は、20日移動平均線(赤の太線)・需要なサポートライン(青い水平線)まで、終盤のパウエルFRB議長の議会証言後に急速に切り返しました。
US100(ナスダック100株価指数CFD)1時間足チャート

一方ナスダック100は、S&P500より弱く20日移動平均線(赤い太線)を明確に割っていますが、前回安値(下側の青い水平線)で切り返し、こちらも終盤のパウエルFRB議長の議会証言後に強くリバウンドして、ほぼ前日かわらずの水準まで戻しています。20日線を回復できるか、今晩に注目です。
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パウエルFRB議長は「年内の見通し改善が示唆されている」「目標に向け長い道のりであり、一段の進展には一定の時間がかかる」と引き続き景気を支援する姿勢を強調しました。また市場が注目していた長期金利上昇については「成長とインフレの見通しによるもの」と述べるに留まりました。議長はインフレ自体について、向こう1年程度は大きく変動する可能性に言及しているものの、インフレの上昇幅が大きくなったり、それが持続的な上昇を見せるとは見込んでおらず、インフレ自体にタカ派な見方ではない印象を市場に与えました。改めてFRBの景気への支援姿勢を強調したことで、株式市場は証言後に急速に買い戻しがすすみました。
IT・ハイテク株の調整が続く中、マイクロンやアプライド・マテリアル、インテルなど半導体関連株は上昇。またウォルト・ディズニーや、ビザ、シェブロン、ベライゾン、P&Gなどが堅調でした。
ビットコインが大幅安で、テスラを含め、ビットコイン関連銘柄が下落しました。
テスラ日足チャート
テスラは620ドル近辺で切り返し、700ドル近辺(フィボナッチ0.382の水準)で終えています。

テスラ株は、上値がこれから重くなって日柄調整がはじまる、というのが教科書的な予測ですが、さてどうなるでしょう。
為替市場では、ポンドが引き続き強い展開、ユーロドルは1.214台まで小幅下落の展開でした。
VIX指数は23台に上昇しています。

ビットコインはこの記事を書いている間に50,000ドルを回復してきました。20日移動平均線も超えてきました。昨日の値動きは、過去の重要なサポートラインである46,000ドル(2番目の青線)と、20日移動平均が交差する領域での攻防だった、と言えそうです。
【昨日の米国市場】
DJIA: 31,537.35 (+15.66, +0.05%)
S&P500: 3,881.37 (+4.87, +0.13%)
Nasdaq Composite: 13,465.20 (-67.85, -0.5%)
Nasdaq 100: 13,194.71 (-29.03, -0.22%)
Russel 2000: 2,231.31 (-19.76, -0.88%)
Gold Future: 1,809.60 (+3.7)
Oil Future: 61.23 (-0.44)
US10Y: 1.347% (-0.017)
VIX: 23.11 (-0.34)
BTC/USD: 49,142.35 (+281.37)
【今週の経済指標】
22日(月)
独IFO景況感指数(2月)
23日(火)
天皇誕生日祝日のため東京市場は休場
英失業率(1月)
米消費者信頼感指数(2月)
パウエルFRB議長、米上院で議会証言
24日(水)
NZ中銀政策金利
パウエルFRB議長、米下院で議会証言
25日(木)
米GDP改定値(第4四半期)
米新規失業保険申請件数 (20日終了週)
26日(金)
米個人所得支出 (1月)
米PCEデフレータ(1月)
【今週の重要な決算発表】
23日(火): Square, Home Depot
24日(水): Nvidia,
25日(木): Moderna, Salesforce, Airbnn